このブログを今まで見ていただいた方には分かると思いますが、私はかなり卑屈な人間です。人間としてありえないくらいひねくれています。
そんな私でも、誰かのために動くときは、素直になります。
なぜか。
それは、自分の迷惑がその人の迷惑になってしまってはいけないから。
そんな私が、選挙のビラ配りで普段の仏頂面を辞め、笑顔で活動したときのことを書きます。
先日の記事で私が選挙を手伝ったことがあるということを書きました。
選挙ボランティアで一番思い浮かべるのは候補者の横で通行人にビラを配るビラ配りだと思います。このビラ配り、選挙では初歩の初歩ですが、それなりにコツがあります。
まず大事なのが笑顔。笑顔です。笑顔で、「こんにちは。あいうえお党の井上です」と言いながらビラを配ります。やはり、機嫌の悪い人からはビラを受け取りたくないですからね。基本中の基本ですが、疲れてくると笑顔を忘れたり、なかなか受け取ってくれないと、ついつい無表情になりがちです。受け取ってくれないときこそ、切り替えて笑顔です。
普段の私は仏頂面で、楽しくなさそうな顔をしていますが、ビラ配りの時は、暑苦しくない程度の笑顔でビラを配っています。注意するのは口角を上げること、そして、眼も笑うことです。暗くなりがちだった私ですが、選挙ボランティアをすることで、少しは明るくなったと思います。顔も少しは変わりました。私のパソコンの中には高校時代の写真も入っているのですが、そのころと今を比べても、今の方が若いんじゃないかと思うぐらい顔の表情が違います。この辺りも私は努力したんですねー。。
そして、渡す相手の目をみること。ビラ配りはたいてい駅の近くでやるので、駅から出てきたり、駅へ向かったりする人がいます。そういう人たちに向かって、ただぼーっとビラを渡していたのでは受け取ってもらいにくいです。向かってくる人たちの目を見て、「こんにちはー!あいうえお党の井上です!」と元気よく笑顔でビラを渡します。優しいおばちゃんとかだと結構な確率で受け取ってくれます。
次に大事したいのがビラを渡す位置。私は、なるべくすぐに受け取ってもらえるよう、通行人の方の降ろした手の少し上ぐらいにビラを渡すようにしています。ちょっと腕を曲げた程度でビラが受け取れるような位置です。お年寄りの方、お子さんには、腰から体を曲げてビラを渡します。そして、その位置で通行人の方の移動と並行してビラを移動させます。少しでも受け取ってもらえる可能性のある時間を長くするためです。受け取るか迷っている人は、受け取ることの時間を長くすることでビラを受け取ってくれやすくなります。
基本的には、左手でビラの束を持って、右手で渡します(右利きなので)。左手に持つビラの位置にも注意です。なるべく、ビラは縦にして、候補者の名前が見えるように持ちます。そうすることで、通行人の方が、ビラを受け取ってくれなくても名前を覚えてくれる可能性が高まりますし、名前を見てこの人だったらビラを貰おうという判断材料にもなります。ビラの束を持つ手も大事な広告塔です。
最後に、これはオカルトと言われるかもしれませんが、なかなか受け取ってくれない時間が続いたときは、渡しているビラを左手で持っているビラの束の一番後ろにし、新しいビラを配り始めます。こんなに受け取ってもらえないのはこのビラの運が悪いからだ!ということですね。これが意外に功を奏すこともあります。誰かに「そんなオカルトありえませんわ!」って言われそうですが。
次に、番外編です。ふつう、候補者や他の誰かがマイクを持ってその周りでボランティアがビラを配るのが一般的です。しかし、場合によってはマイクなしで、ボランティアだけでビラを配らなければいけないときもあります。私は北赤羽駅赤羽口で、共産党さんがマイクでしゃべっている傍ら、のぼり旗一本とボランティアスタッフ計2名の弱小編成でビラを配ったことがあります。そんな時も負けてはいけません。こちらも地声ですが、大きな声でしかしうるさすぎない声でしゃべります。北赤羽駅赤羽口は信号から駅までに100mほどの距離があり、駅前広場が結構広いです。ですので、通勤の方が信号を渡ってから駅に到着するまでの1分少々でなるべく候補者をアピールします。
「おはようございます!こちらはあいうえお党の井上です!北区生まれ、北区育ちの29歳!井上です!井上淳、会社員を辞めての都政挑戦でございます!候補予定者の中でもっとも民間経験があり、もっとも若い井上淳をよろしくお願いします!民間の息吹を都政へ!井上淳です!本日は、都政レポート、政策レポートをお配りしております。どうぞご一読ください!井上淳がなぜ安定した会社員を辞めてまで都政を目指すのかが書かれています!井上淳、井上淳に皆様のお力をお貸しください!」
このあたりのフレーズを通行人の方の間合いや雰囲気と相談しながらフレーズを短くしたりしてしゃべります。定期的に候補予定者の名前をちりばめることが大事です。かといって名前の連呼になりすぎないように、候補予定者の特徴、他候補予定者との差別化を図るフレーズをちりばめます。
ビラを受け取ってくれた方には「ありがとうございます!北区の井上と覚えてください!」と追っかけで声をかけます。これで印象に残すことができます。
このあたりが、私がビラ配りをしているときに注意している点です。他にも人によって色々なやり方があると思います。みなさん、選挙ボランティアをする際は、是非、候補者の名前を覚えてもらえるか、印象に残せるかも考えてボランティアしてみましょう!
(注意)
選挙によって配ることのできるビラに制限があります。衆院選では何枚か忘れましたが、何万枚かビラを配れます(証紙を貼る必要あり)。都議選では候補者の名前の書いたビラを配ることはできません。政党の政策が書かれたビラのみ可能です。公職選挙法違反にならないようご注ください。