とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。


人はこうして保守的になっていく〜食中毒の実体験から学ぶ〜

先月、年齢が大台を突破したのですが、その翌日に食べたお肉により、食中毒をおこしてしまいました。

前回の記事でも書いたのですが、6月15日にメットライフドームにいくために代休をとっていました。その前日には会社の人たちと飲み会をしていて、そこで食べたものが悪かったようです。

基本的に嫌いなものはないので出されたものは食べる精神の私は普段通り出されたものを食べていました。確かに鳥のなま肉がありました。しかし、あまり深く考えず、パクパク食べていました。

 

食中毒というのは怖いもので、すぐには発症しません。潜伏期間というものがあります。私の場合、ちょうど3日後(72時間後)ぐらいに症状が現れました。食べたものと潜伏期間を考えるとカンピロバクターではないかと推測しています。

 

日曜日の午後から、下痢の症状が現れ、夜には体の節々に痛みを感じるようになりました。激しい悪寒も感じました。

発症したタイミングがちょうど日曜日だったので、私はサザエさん症候群なのではないかと思いました。当時、仕事でかなり精神的に参っていてその前にも頭痛で仕事を休んだ日もありました。うつ病の症状がひどくなると四肢関節が痛くなるということもあったので、そうなのではないかとも考えました。

これは休職も視野に入れるレベルに来たのかと思いました。私は、昨年まで副業で知人から少し仕事をもらっていたので、個人事業主登録をしていました。しかし、月数万程度で独立して食べていけるほどではありませんし、今年は土日は勉強に当てようと思って断っていました。個人事業主だと休職時に困るという話を聞いていたので、月曜日の朝、フラフラしながら廃業届けを書いてポストに投函しました。

体は重かったものの、月曜日はクライアントとの打ち合わせがある日です。出社しないわけにはいきません。普段の1.5倍ぐらいの時間をかけて駅まで向かいなんとか出社しました。

この段階ではまだ食中毒とは思っていませんでした。むしろストレスからくるものだと考えていました。

火曜日になっても症状は変わらず、寒気がしたりかと思えば汗をかいたりといった症状が続いていました。熱もありそうな様子です。

火曜日は仕事を17:30に切り上げ、普段通っている皮膚科に電話して皮膚科以外もみてもらえるかと聞きました。私が通っている皮膚科は皮膚科以外にも小児科もやっているので内科も見れると考えたのです。この最悪の体調のもと初めての病院に行くほど精神は強くありませんでした。レントゲンはないのでレントゲンの必要としないものであればということだったので、病院に行きました。

事務の人には状況を説明し、熱があると思ったので、受付するやいなや体温計を貸してもらって待合室で体温を測ったら、38.2°Cでした。これはしんどいはずです。精神的にストレスがかかると心因性発熱といって熱も出る可能性があるとのことなのでもう自分がなぜこんなつらい状況になっているのか理由を色々考えました。

先生は普段の診察と思って私の皮膚の状態を確認したのですが、一通り終わった後、今日は皮膚ではなく、体調が悪くてそちらをみてもらいたいと改めて説明して診察をしてもらいました。

先生からはウイルス性の夏風邪と言われました。私は念のためインフルエンザの検査をしてほしいとお願いし、インフルエンザの検査もしてもらいました。体の節々がいたくなったり38度を超える発熱だったので、大昔にかかったインフルエンザの症状に似ていたのです。また、インフルエンザにかかると職場にはいけなくなるので、その確認もとっておきたかったのです。

結果は陰性でした。インフルエンザではありませんでした。

 

夏風邪レベルでここまで熱が出るのかと思いましたが、その日はロキソプロフェンなどの薬を3種類ほどもらって帰って来ました。

すでにアレルギーで補中益気湯、越婢加朮湯、黄連解毒湯、アイピーディー、ビラノアを飲んでいたので、一時的に8種類の薬を飲むという状態でした。体は心身ともにボロボロです。

 

食中毒とわかったのはその日の夜、同僚も同様に体調が悪いと言っていた人が二人いたので、その人と連絡をとっていたときのことです。二人とも同じ時間に私と同じような症状を発症していました。そこで色々思いを巡らせてみると、木曜日に食べた生肉がよくなかったのではないかという結論に達しました。

ちょうど3人とも同じテーブルに座っていたのです。違うテーブルに座っていた人や同じテーブルでも生肉に手をつけなかった人は症状が現れていませんでした。

食中毒、これしかない。

 

ようやく原因がわかりました。原因がわかったことで体調不良の原因を他者に説明できるようになり、ある種の笑い話にもなったので、安心したのですが、原因がわかったら治るというわけはなく、症状自体は1週間ぐらい続きました。

カンピロバクター にかかると、酷い場合は、ギランバレー症候群にも発展するらしく、さすがにそこまでにはなっていないのですが、私の場合も発症前に比べて体をスムーズに動かせない状態になりました。定期的にランニングをしているのですが、回復してから走ってみると、以前に比べスタミナが減った感じがします。(単純に食べる量が減ったのでその影響かもしれません)

 

今まで、出されたものは食べる精神でいたのですが、これを機会にきちんと精査して食べるものを選ばなければならないと思うようになりました。

長年生きてくとこうした怪我や病気というのは多く経験していくものです。

これはすなわち、新しいものに対しての警戒心が強くなるということです。歳をとると頑固になって新しいものを受け入れられなくなると言いますが、こうした過去の経験が積み重なって保守的になって行くのだと思いました。

しかし、このご時世、新しいものはどんどん出て来ます。新しいものを取り入れないと時代に取り残され、時には死に関わることもあります。過去の経験も踏まえつつも、過度に保守的になりすぎないようにしなければいけないと思いました。