先日のCodeIQ夏の陣でも紹介されていた。
そういうわけで、私も買って読んでみたので書評を書いてみたいと思う。
結論から言うと、改めて読むまでのない本だと思う。
この本でなければいけないという理由はどこにもない。
ありきたりのことをありきたりに書いてある本である。
強いて読むなら「第1部 キャリアを築こう」と「第2部 自分を売り込め!」である。というのも、この二つに関してはエンジニアが苦手としている分野であるからである。
技術バカなエンジニアはただその自分の好きな記述を使って仕事をできれば良いと思う人もいる。しかし、もう少し広い視点でみてもいいのではないかということを教えてくれるのが本書である。
面接の仕方、出世の仕方などもエンジニアにとっては興味のないことかもしれないが、給与に響いてくるのだから大切なことだ。
第5部は「お金に強くなろう」である。給与交渉や不動産投資などについて描かれている。
ある種のエンジニアにとってお金に対して無頓着なことであるかもしれない。この本ではお金の重要性が書かれているが、そういう人たちにどのくらい響くのだろうか。
一方て、お金に対して執着心のあるエンジニアにとっては、ありきたりの内容であろう。この本が出る前から他の書籍(エンジニアに関するものとは限らない)で得られる情報が多いであろう。
私は不動産投資の学校[入門編]も読んでいたし、金持ち父さん 貧乏父さんや金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラントも読んでいたのであまり参考にならなかった。(自分の将来像も含めて実践に移すかどうかはまた別の話)
第6部は「やっぱり、体が大事」とあるが、持病の影響で普段から人一倍健康に気を使っており、週に2、3回はランニングと筋トレ、月に3回はソフトバレー、夏場になると、月に1、2回ほど草野球をしている自分からしてみれば、改めて言われることでもなかった。健康は第一だし、適度な運動はストレス発散にもなるので、運動することはストレス社会を生き延びる上では必須のスキルだ。
その他の内容については、あまり深く突っ込んで書かれてはいないので、それをメインに書いている書籍を読んだほうがより理解が深まるであろう。