とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。


なぜAKBは美しいのか

世界では、インターネットでの楽曲販売売上が、CDの販売額を抜いたという。

matome.naver.jp

そんな中でも日本では、CDが売れているグループがいる。言うまでもない。

AKB48グループだ。

2014年はの年間CD売り上げの上位5つは、すべてAKB48でミリオンセラーとなっているし、20位以内には、乃木坂、SKE48,NMB48、HKT48と多くがAKBグループが占めている。異様としか言いようがない。

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"AKB48 1830m (Regular Edition)" by Source. Licensed under Fair use via Wikipedia


握手会のチケットやコンサートのチケットなどを抱き合わせで販売し、好きな人は何枚も購入するという。それが批判の的となることもある。

しかし、彼女たちを好きなのは、そうしたCDを何枚も購入する人たちだけではない。かく言う私も、AKB48グループ(以下AKB)が好きである。

ことさらにCDを何枚も買うわけではないが、アルバムを2枚ほど持っている。AKBがでているテレビは少し止まってみてしまう。私のような、コアなファンではないがなんとなく好きという人は多いのではないか。そうじゃなければ、彼女たちが毎日のようにお茶の間に届けられることはないはずだ。

彼女たちのなにが良いのか、少し考えてみた。

 

口パクだから良い

彼女たちが批判されることの一つにパフォーマンスが口パクだということだ。その真偽は定かではないが、口パクだと思える場面はよく見る。ここはあえて、口パクであるという前提で話を進めよう。

私は、口パクだからこそ彼女たちは魅力的なのだと思う。

勝負は、容姿と踊り。ソロでの活動をのぞき、歌で勝負しようとしていない。いかに自分たちがかわいく見えるかが彼女たちにとって重要である。

なんて潔いのだろう。

アーティストならば、歌で勝負するはずだ。彼女たちは違う。アイドルだ。だからこそ、容姿で勝負する。衣装もかわいい。

私はいきものがかりも好きだが、コンサートに行くときよえちゃんはたいていボディラインがはっきりしないワンピースを着ている。AKBの衣装はそれとは正反対だ。ふわふわのバニエ、くびれを強調した衣装、さらに、くびれ部分を殊更に上部にし、必要以上に足を出す。

この非日常さが素晴らしい。

口パクながらも、歌っているよ感を出すその演技も心を揺さぶる。

舞台の一部となる

コンサートを見ると、彼女らは完全に舞台の一部となっていることがある。あれだけ大勢いるのだから、遠くから一人一人は確認できない。もはや舞台の大道具の一部である。
2012年の東京ドーム公演の一場面。
中央のステージで白い服を着た彼女たち。
まるでショートケーキのごとくたたずむ。一人が欠けてはだめ。彼女一人一人は大勢の一部となって、個人はほとんど判別できない。

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だけれども、彼女たちはそこで一生懸命の演技をする。

大勢の中からファンに認識してもらうために。

なんて健気なのだろうか。

昨年の東京ドーム公演でのUZAは圧巻だった。ワイヤーで吊られ、艶やかに舞う彼女たち。ワイヤーで吊されるのは決して楽ではないと思う。
それを涼しい顔をしてパフォーマンスをする。
最後に一人赤色の布をまって舞うのだが、もはや演出の一部と化している。

この一生懸命さが素晴らしい。

男性の欲望に従う従順さ

演出をしているのが誰かわからないが、彼女たちのパフォーマンスは男の欲望の一部である。あそこまで大人数の若い女性たちを集め、人気を競わせる。

その骨肉の争い。

しかし、それは絶対に表面に出さない。

女性があれだけ集まれば、確実に派閥ができる(女子は群れる)。裏では執拗ないじめもあるかもしれない。

だけれども、テレビの前ではみんな仲が良い振り。

それも演技なのかもしれない。だけれども、男性は百合が好きだ。それが表面上であったとしてもだ。彼女たちは知ってか知らずか、それができる。

演技だからこそ、好きになる。

彼女たちがもつ強烈なコンプレックス
これは想像であるが、彼女たちは確実にみなコンプレックスを抱えている。先日、ニュースでさっしーがいじめにあっていたとあった。それを発言するきっかけとなったのが、宮澤佐江である。

www.nikkansports.com

いじめられた経験があるからこそ、いじめた子を見返そう、いじめになんか屈しないぞという強い思いがあるからこそ、芸能界という厳しい世界で勝ち抜くことができる。

AKBの中には、どう見てもかわいいとは言い難い子も存在する。それは誰しも思ったことがあるだろう。

なぜ決してかわいいとは言えない子でもアイドルになれるのか。

ここがAKBの良さである。

人は皆、程度の差こそあれ、誰しもコンプレックスを抱えていると思う。コンプレックスを抱えている彼女たちだからこそ、がんばっている姿に感動する。

私の知り合いに、とてもきれいでかわいい女性がいる。今は銀行員として働いているが、聞くと彼女は男に困ったことはないという。A君からF君までいるそうだ。こういう人は私生活で満たされているから決してアイドルになんかなろうと思わない。

何か満たされないからアイドルになろうと思うのだ。

決してかわいいとは言えない、小さい頃容姿でからかわれた。けれども、そういう子でも活躍できるのがAKBである。

そう、コンプレックスがあるから美しい。


最後に、AKBの中で私が好きな曲をはりつけておこう。

風は吹いている


www.youtube.com


動画見ていたらこんな時間になってしまったorz...

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。