9月28日に衆議院が解散されるようです。
この解散、世論調査を見ると否定的な意見が多いように思えます。
しかし私はあえてこのタイミングでの解散は十分に理解ができるものだと思います。その理由の一つは、北朝鮮情勢。
中には、北朝鮮情勢が緊迫しているなかでの解散総選挙はいかがなものかという人がいるかと思います。
私は逆に北朝鮮情勢が緊迫しつつあるからこそ、このタイミングで政権としての地固めを行わなければいけないと考えています。
衆議院は常在戦場。3年目に入ると、衆議院議員にとってはいつ選挙があるか分からない状態が続きます。次の選挙のために地元活動もしなければいけない。かといって国会活動をおろそかにすることもできない。そのような状態で腰を据えて外交問題に対応できるのでしょうか。
外交問題は、与野党で大きくスタンスが別れていい問題ではありません。なぜなら、国と国との関係があるからです。政権が変わったからと言って北朝鮮に融和的になったり制裁を強めたりしていては、国としての一貫性をもった対応ができず、他国から日本は信用ならない国だと思われるでしょう。
だからこそ、政権が盤石な状態で外交を行うというのはとても理にかなった選択だと思います。安倍総理が「国難突破解散」というのもすんなり入ってきます。
ここでいう国難というのは、経済などの国内の状況ではなく、北朝鮮を含めた外交であると考えられます。消費税の使い道などの争点もありますが、大きな争点は、北朝鮮への対応についてどうしていくか。安倍路線がいいのか、民進党・共産党などの野党に任せるのか。こうしたことが国民に問われる選挙であると言えるでしょう。
対外交政策という観点で言えば、自民党の右に出る政党はないでしょう。はっきり言って今回の選挙、自民党が政権を担う以外に選択肢はありません。そして、しばらくは安倍総理が腰を据えて舵取りを行う。こういう緊急事態に対して内政が混乱していてはいけません。
ですから、ポイントとなってくるのは、どこまで自・公に議席をとらせるかということです。大勝をさせて野党の指摘を無視するようになってしまうのか、ある程度野党の睨みを効かせられるのか。
ここが今回の衆議院選挙の意義となると思います。