とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。

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この世は公教育を真面目に受けてきた人にはあまりにも汚すぎる

このブログでも何度か述べてきたように私は、大学まで公立の小・中・高、国立の大学・大学院と浪人時代の1年間を除いて国公立の学校で勉学にいそしんできた。他の誰よりも純粋に公教育を信じて勉強してきた。

そして、まわりと同じように大手企業に就職。今は転職してWeb系のベンチャーIT土方をしている。

 

・社会に厳然と存在する上下関係

前職の大手企業では、主に地方自治体や官公庁がお客さんであった。そこで見たのは、技術のないプログラマーと業務のわかっていないシステムエンジニア、中抜きするグループ会社などどうしようもない人たちで作ったシステムを売っていた。

孫請けは当たり前、ひ孫請けも当然のごとく行われていた。

ピラミッド型のシステム。システムエンジニアプログラマーは人日(にんにち)で管理され、人としては扱われない。ただの労働者だ。

ITゼネコンといえば、元請けだけが儲かって孫請け、ひ孫請けは搾取されるイメージが強い。

これは少し間違っている。

元請けはお客さんがいるので、なんとしてでも納品しなければいけない。納品が遅れそうなら、お金をかけて人をつぎ込む。だから儲からない。

孫請け、ひ孫うけは元請けのグループ会社から格安で受注する。優秀な人材はあまりいない。儲かるのは、孫請け、ひ孫請けの経営者ぐらいであろう。現場の人間はただの労働者に過ぎない。

元請けと孫請け、ひ孫請けはあまり儲からない。

IT業界で儲かるのは、元請けのグループ会社だろう。元請けの名前がついたなんとかシステムズとか、なんとかコミュニティとか。

元請けのグループ会社は営業をしない。元請けから自動で発注されるので営業をする必要がない。そして自動で発注されるから相場よりも高い値段でふっかける。元請けもあまり安くは交渉しない。

結果、元請けのグループ会社は儲かる。

しかも、最終的には孫請けに投げるのでほとんど中抜き。自分たちは管理側。ITのことなど何もわかっていない状態。

 

もうひとつ。発注する側。

つまり官公庁や自治体。彼らは基本的にエリートなのでプライドが高い。しかし、面倒なことは人にやらせるので、要件定義とかの大事な部分を結構丸投げする。業務分析すらできない。しかし、公権力という絶対的力を見せつけて、なんとしてでもSIerにシステムを作らせる。当然、業務を知らないSIerがイマジネーションで作るのだから、システムには欠陥ができてしまう。運用中にシステムが動かない。

エリートは自分たちの非を認めない。欠陥システムを作ったSIerのせいだという。昼夜問わず連絡してきて対応せよと言う。

ここにも歴然とする上下関係。

 

人間の間には貴賤など存在しないと思っていた純粋無垢な私は、その地位による圧倒的な格差を見せつけられて愕然とする。

その現状だけではない。

それをさも当然と思う人たちにも愕然とする。

一生懸命勉強したから公務員になれた。だから、受注する側に厳しい言葉を平気で投げつけることが許されると思ってしまう人たち。

 

・平気で談合する人たち

前職でもしばしば談合疑惑が報道された。私の所属していた部署の営業部門でも私が入社してから年1回ぐらいのペースで談合が報道された。

談合は犯罪である。

犯罪でも会社に求められれば談合してしまう。いや、犯罪という認識すらないのかもしれない。さもそれが当然のごとくやるのであろう。

前任者がそうだったから。

みんなやっているから。

そうして、黒いことをしながら、給料をもらって生きている。犯罪が発覚しても一部の現場の人間だけが処分される。上は処分されない。処分されるといっても職がなくなるわけではない。その会社での仕事は与えられる。

若手であればそういうことはないだろうが、20年後、自分がそのような立場になったらどうだろうかと思った。そうはなりたくなかった。

わたしは犯罪に手を染めたくないし、会社という組織に支配されたくもなかった。だからどろっどろの前職を辞した。

 

ベンチャーはお金のことしか考えてない

大企業にいるときは、歯車の一部となっていれば良いので、プロジェクトのお金のことは考えても会社全体の利益のことを考えることはなかった。

しかし、従業人数十人のベンチャーに入ると、毎週、毎月のように売上の話が出る。20XX年までにXX億!などという。

まず数字ありき。お金のことばかり。理念とかも一応あるけど、まずは売上。利益。コストはカット!

またお金の話かとうんざりしてしまう。

 

・まわりは怪しい人ばかり

社会人になって思ったのは、ネットワークビジネスをやっている人が多いということ。

不労所得を得よう!金持ちとうさん、貧乏とうさんを読んで、キャッシュフローを得よう!EクワドラントからBクワドラントに移動しよう!

などという言葉を投げかけてくる。

そういう人たちは、総じて明るい。ポジティブ。

しかし、話を聞くと、土日もネットワークビジネスに勤しまなければならず忙しい。あれ、不労所得は?それはBクワドラントなの?と思える人ばかり。

師匠と呼ばれる人に会わせようとするので会って見ると、外車を乗り回し、イケイケな雰囲気。都内の一等地に一軒家を立てて、平日は仕事ないから子供と遊べて最高だ!なんて言ってくる。

どこまで本当なのだろう。そして、何人の人がネットワークビジネスで成功していないのだろう。

そもそも私は、そんなイケイケな感じにはなりたくない。

そして、話をよく聞くと、根拠が全然ない。精神論がほとんど。なんだそれ。

結局、そのネットワークビジネスという仕組みの中の歯車の一人でなんら会社員と変わらないじゃんと思ってしまう。

 

・結局勉強しなくてもそんなに稼ぎは変わらないよ

私は一応それなりに勉強してきた。無駄に学歴だけはある。

しかし、一緒に仕事している人たちは専門卒の人もいるし、大卒の人もいるし、いろいろだ。稼ぎはそんなに変わらない。それを考えれば、無駄に頑張って勉強してきても稼ぎが変わらないのであれば、頑張らなかった方がいいに決まっている。その方がコスパがいい。そして、若い時に頑張らなかった分、社会に出てから頑張るエネルギーを持ち合わせている。

人間のエネルギーは有限だ。

努力したって報われないのが世の中なのだ。

仮に報われたとしてもそれが当然だと思うから結局報われない。できるまで努力したのだから、出来て当たり前。でしょ?

 

この世はどこまでいっても汚い。そして私のように公教育を真面目に受けてきた人にとってそれは容易には受け入れがたい。不条理がはびこる。時として犯罪にも平気で手を染めてしまう。特定の地位にあるというだけで自分に力があると思ってしまう。

理想を教えられ、現実のどろどろを教えられずに社会に出る準備をしてこなかった人たちにはこの世はあまりにも汚すぎる。