とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。


そして仕事はなくなった

囲碁でAIが勝利したという全世界を駆け巡った衝撃的なニュース。

www.nikkei.com

ほんの少し前まで囲碁で機械が勝てるなんて思ってもいなくて、機械が勝つまで10年はかかるとかなんとか言われていた時代があった。

そしてこのニュース。

技術の進歩が早すぎる。

 

その昔人間が手作業でやっていた単純肉体労働は機械にとってかわられた。

人工知能が人間の仕事を奪うという記事はあまた見かける。

 

それでも、別の仕事ができるという人もいるかもしれない。

しかし、そのためには常に学び続けなければいけない。

永遠と終わらない学ぶということ。

その途方もなさに絶望する人もいるであろう。

そういう人は仕事が得られず死にゆく運命にあるということだろうか。

 

以前なら、それなりに勉強して、それなりの大企業に入ってという程型パターンで一生安泰の仕事が得られた。

今は、大企業に入っても、その企業が存続していればいいかもしれないが、いつ無くなるか分からない時代。

その時に仕事をするだけの技術がないと生きていくことができない。

もはや大企業に勤めているだけでは安泰とは言えない。

 

今の若者は消費意欲が少ないと言われる。

これは必然だ。

年収も25年前と比べたらだいぶ減っている。

加えて、今自分がやっている仕事がなくなるかもしれない恐怖。将来にわたって派手な生活は望めそうにない。それならば、生活に必要な最低限の消費とちょっとした楽しみのための消費で満足できるような精神を養っておこうというのは無意識の中の本能だろう。

 

そんな明るい未来が描けないこの時代に子供を産もうなんて思わなくなるのも当然だ。この世に生まれてくることで、子供に自分と同じ苦しみを抱かせてしまうのを未然に防ごうとするのも人間としての本能かもしれない。

 

それでも私たちは生きていかなければならない。

私はその一つの解はベーシックインカムや給付付き税額控除ではないかと思っている。