またまた考えさせるニュースがありました。
まずは以下のニュースサイトをご覧ください。
時間がたつと見れなくなっている可能性もあるので、要約しますと、海老名市の駅前のビナパークで、47歳の男性が女装をして女子トイレに入ったところ、女子トイレから出てくるのを男性が見つけて逮捕したということです。容疑は建造物侵入だそうです。
建造物侵入が成り立つための条件としては次の記事が詳しいです。
そこで、考えなきゃいけないのは、男と女という性の違いです。
今回、見た目が明らかに男性であったし、実際に男性であったから逮捕になったのだと思います。男性が女性トイレに入るのは明らかに管理者の意図しない行為なので侵入といえます。
しかし、性は必ずしも明確に男性と女性に分かれるものではありません。
もし、この男性が性同一性障害で自分が男性であることに違和を感じ、女性だと思っていたとしたらどうでしょうか?男性トイレに入ることを苦痛に感じると思います。ならば女性トイレに入ることになるでしょう。性転換手術を受けていない性同一性障害の人も多くいると思います。そのような人でも逮捕するのでしょうか?
もし、この男性の見た目がもともと女っぽく、女装したら本当に女の子にしか見れない場合だったらどうでしょうか?そもそもそのような方が女性トイレから出てくることに違和感を感じないことでしょう。ニュースで報道されている、女装した男性が女子トイレから出てくるところを見た31歳の男性の方は、明らかに男だと思ったから声をかけたのだと思います。ですが、女性だと思う容姿だとしたら、たとえ男性であっても声をかけなかったことでしょう。この声をかけた男性は、そうした認識が浅かったのだと思います。これは、明らかに容姿差別です。
男性は男性らしくあれ、女性は女性らしくあれ、というステレオタイプがいまだに跋扈していることが分かります。
そもそも、性は男性と女性に明確に分かれるものではありません。男性であれ、女性であれ、男性ホルモンも女性ホルモンもともにつくられ、分泌されています。人によってその差には個人差があります。一概に男性、女性とわけられるものではないのです。
想像してみましょう。男性であっても、本当にかわいい男の娘であったら、彼女にしてもいいなと思うのではないでしょうか。逆に、女性であっても、本当にかっこいい男装した女性だったら彼氏にしてもいいと思うのでないでしょうか。というよりも、おそらく見た目だけでは男性か女性か判断できないでしょう。
いくら、LGBTの方々の人権が叫ばれている世の中でも、まだまだ法整備が進んでおらず、それ以上に、人々の意識が変わっていない現状。私の自戒も含めて、記事を書いてみました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。