中日の来季の監督が森監督代行が就任することになったそうです。
下馬評では、小笠原2軍監督が候補に挙がっていましたが、指導者経験が浅いということで森氏がある意味でのリレー役として挙ってきた模様です。
私はこれに関しては、落合GMとの意思疎通を円滑に進めるという上でも十分ありえることだと思っていましたし、今季よりは悪くならないんじゃないかという気もしています。
ただ、中日ファンは8年間の落合監督下の勝つ野球を見てきているので、野球でファンをつなぎとめるというのは一筋縄ではいかないところがあると思います。
私は、中日が再興するには、野球以外のところの努力が必要不可欠だと思っています。
今、各球場では観客数の増加のために様々な施策を打っています。それについては、ここで改めて述べるまでもありません。日本ハムなんかは、独自のベースボールパークをつくるために札幌ドームから移ろうという話まで出ているくらいです。
その一方でナゴヤドームときたら、観客動員数が少ない少ないと言っているにもかかわらず、全く策を練ろうとしません。
JOIN US!などとスローガンを掲げても実際は何もしません。それではファンはついてくるわけがありません。
中日がやるべきはナゴヤドームを中部一のボールパークにすることでしょう。野球好きな人も、野球がそんなに好きでない人もワクワクするような球場です。
具体的な施策については、他球場が先行しているのでそれをインスパイアするのがいいと思います。
例えば、福岡ヤフオク!ドームのように外野にホームランテラス席をつくるのはどうでしょうか?ホームランが出にくい広いナゴヤドームですから、ホームランが出やすくなりますし、フェンスの高さを外野手の意見なども聞いてフェンスをよじ登って補給できるような高さにすれば、エキサイティングなプレーも観れるでしょう。マツダスタジアムの外野フェンスの高さはそのようなプレーが出やすいように設計されているそうです。
東京ドームのように内野のファールゾーンにエキサイトシートをつくるのもいいでしょう。
私が最後にナゴヤドームに行ったのは8年以上前なので今はどうかわかりませんが、ナゴヤドームはドーム外も無味乾燥なものでした。要するにつまらない。
しかし、先日西武ドームに行った時は、駅を降りた瞬間から一種の遊園地に来たようなワクワク感がありました。屋台や出店などが個性的で非日常感が味わえました。ナゴヤドームも地元と密着してドラゴンズを盛り上げるような施策を積極的に打つべきでしょう。
また、基本的な設備に関しても改善の余地があります。西武ドームに行った時に一番感動したのはトイレの数の多さです。球場に行くとイニング間で皆がトイレに行くので並ぶことがしばしばです。結果、1イニング見れなかったりすることが良くあります。西武ドームはトイレの数が多く(そして綺麗!)、そのような心配が少ないと感じました。ナゴヤドームもできる限りトイレの数を多くするべきでしょう。
チケットの価格に関しても問題です。東京ドームは立ち見席で1000円。指定席Dご紹介引換券であれば金券ショップ等で買えばもっと安くなる場合もあるそうです。それに対し、ナゴヤドームは一番安くてもパノラマBの1,500円。しかも東京ドームの立ち見席よりも高くてみずらいところです。
乃木坂46の生田さんは以前東京ドームに通っていたそうですが、野球ファンというよりも、応援歌を歌うために通っていたそうです。今でも当時のラミレス選手などの応援歌を空で歌えるそうです。
その観点では、応援団の応援歌も工夫が必要でしょう。東京ドームに野球を見に行くと、私は巨人ファンでもないにもかかわらず、自然と巨人の応援歌を口ずさんでいるときがあります。阿部選手の登場のときなどは、おなじみの曲が流れて球場全体が「しんのすけ〜」と叫びます。
参考:阿部慎之助 応援歌(読売ジャイアンツ) - YouTube
巨人ファンでない私ですら声を出したくなるのですから、中日の応援団も野球ファン以外にも口ずさみたくなるような作詞・作曲をすれば乃木坂46の生田さんのような人も球場に足を運ぶでしょう。
以上、ナゴヤドームにはまだまだ改善の余地がたくさんある球場だと思います。
来季も一野球ファンとして地元の中日ドラゴンズの様子はチェックしていきたいと思いますが、フロント、球団側がそうした取り組みをしない限り、ファンは離れていくでしょう。
ドラゴンズという球団を中日新聞社、ひいては白井オーナーが持っていること自体が愛知県の恥となる日が来ないように、早急に対策をとっていただきたいものです。