台風9号が関東から東北を北上しています。
東京も22日の日中はずっと雨風ともに強く、とてもじゃないけど外に出られる雰囲気ではありませんでした。十分に注意して通勤しましたが、昼も同じビル内にある店で済ませ、帰るまでずっとオフィスの中にいました。
今回記事を書いたのは、会社のとある部長から、チャットにて、全社員に向けて驚愕の発信があったので、紹介します。
それが、こちら。
台風9号が関東に上陸してきています。
東京への最接近は昼前のようなので出勤のタイミングには間に合いそうです。
もし電車運休などで出勤困難な場合は無理せず自宅待機をしてください。
これが8月22日 07:20の発言です。
そのときには、台風の東京近郊の進路はほぼほぼ決まっており、実際に台風9号は午後0時半ごろに千葉県館山市付近に上陸しました。
細かい言葉遣いも気になるところですが、驚愕なのはこの発言です。
東京への最接近は昼前のようなので出勤のタイミングには間に合いそうです。
もし電車運休などで出勤困難な場合は無理せず自宅待機をしてください。
台風に関する一般常識がある人ならば、最接近するときでなく、接近前から強風、大雨に注意する必要があります。場合によっては、台風が遠くにあっても、前線の活動を活発化させそれが大雨をもたらす場合もあります。
特に今回の場合、明け方から十分に注意する必要がある台風でした。私の会社は10時始業ですから、通勤時間は9時ごろ。その時には通常の前線や低気圧とは比べ物にならないくらいの雨と風になっていました。
しかも、南西の方向からくる台風と違い、今回は、太平洋を北上してきた台風です。海水の気温が高い太平洋から直接くる台風なので、極めて危険です。愛知県出身なのですぐに、親から話を聞いたことのある伊勢湾台風を思い出しました。(伊勢湾台風も南方向から紀伊半島に上陸しました)
そのような危険性の高い台風にもかかわらず、
東京への最接近は昼前のようなので出勤のタイミングには間に合いそうです。
と最接近の2〜3時間前という十分に警戒しなければならないタイミングでの出勤を暗に強制し、
もし電車運休などで出勤困難な場合は無理せず自宅待機をしてください。
と、出勤困難である状況の筆頭に電車運休を挙げました。この発言は、電車運休以外ではよっぽどのことがない限り通勤しなさいということを暗に意味しています。
社員の中には、川の近くに住んでいる人もいるでしょう。増水していて1階に降りるのが危険な場合もあるかもしれません。台風なのでところによって突風が吹く場所もあります。電車運休なんかよりもよっぽど危険です。まずはこういった身に直接危険が及ぶところから注意を促すべきなのではないでしょうか。社員を心配するならば、電車運休なんかよりもよっぽど気にするべきところがあるのです。
私は、こうした危険があるので、最接近前であっても注意をするように慌ててチャットに書きましたが、上に立つ人間がこうした非人道的な考えを持ってしまうのは、ちょっと残念です。
今の会社には吸収できるところは吸収して、次に進もうと思っているので良いのですけれどもね。
今回の一件は、非常時に人の本性が出る典型例だと思いました。