とある元SEの思考を探る

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同一労働同一賃金、まずはできるところから実現してほしい

安倍総理同一労働同一賃金の実現に向けて意欲的だそうだ。

www.sankei.com

 

同一労働同一賃金の実現。これは全ての産業でいきなりやるのは難しい。記事ではロードマップの作成とあるが、こういうのは、できることからコツコツとやっていくのが良い。

ここではその例として2つの職業を挙げようと思う。

 

一つ目は、昨今問題になっている保育士だ。保育士は、公立保育園と私立保育園で賃金の格差があるという(参考)。参考記事では、初任給は公立と私立で大きな違いはないものの、処遇が違うと指摘している。しかし、月収では変わらなくても年間賞与月で1.6ヶ月分も違うので、ここの差も大きであろう。また、私は"同一労働同一賃金"の中には"処遇"という観点も含まれると考えているので、処遇も公立と同等にしていくべきだと思う。

私は保育士の仕事を知らないで語ってしまうが、私立と公立で仕事に大きな差があるとは思えない。これは、同一労働同一賃金を実現しやすいであろう。公務員は、民間の給与に準拠しているという建前なので、私立保育園の保育士の給与と処遇を公立保育園と同じにすれば良い。(公務員の給与に関する人事院の勧告はいろいろ問題があるが、ここでは一旦置いておく。)

しかし、安倍政権は、公立保育園の保育士との賃金差ではなく、女性の全職種平均との賃金差を無くすとして、保育士の月給6000円アップを表明した。

www.sankei.com

私は、公立保育園の保育士というほぼ同じ職務があるのだから、それと比較すべきだと思うが、どうやら安倍総理には同一労働同一賃金の実現をする気はないようだ。

 

保育士以外にも同一労働同一賃金を実現していける職種はある。

それが、こちらも近年問題になっているバスの運転手だ。

今年の1月の軽井沢スキーバス転落事故は記憶に新しい。報道によると、このバス会社は法律で定められた金額よりも低い金額で受注していたらしい(参考)。また、運行されたバスも床にサビや穴があいていて使用は危険な状態」であったという(参考)。

バスの整備不良は問題外だが、バスの運転手の低賃金も大きな問題であろう(参考)。バスの運転という職業を考えれば、どのバス会社に勤めていようと乗客の命を守るということは同じだ。つまり、勤務時間が同じであれば、同じ給与が支払われるべきである。これは会社によって変わっていてはいけない。これこそまさに同一労働同一賃金が実現される最たる例であろう。大きなバス事故は定期的に起きてしまっているが、政府はそれを改善しようとしない。

私はスキーバスにも乗ったことがあるし、帰省するときはバスを使う。この大型連休も2回高速バスを利用した。いつも乗っている八戸行きの高速バスでは、出発直後に乗務員がしきりに「安全第一でまいります」とアナウンスしていた。バスの安全は私にとっても(おそらくバスを使わないセレブを除き全員にとって)早急に確保されるべき最重要課題の一つであると思う。

 

私は、そろそろ会社を超えた労働組合が結成されても良いと思う。バス運転手なら、大小さまざまのバス会社があるので、その運転手たちが労働組合を結成する。外国なら企業別ではなく産業別、職種別の労働組合はごく普通だ。そして、あまりにも不当な労働を要求されたらキッパリと断れるようにするべきだ。とあるテレビ番組で運転手が足りないから15連勤をやらされたという話を聞いた。私がバスの運転手なら、はっきりと、休息が十分でなくて安全性が確保できないから15連勤は無理ですと言うであろうが、なかなか言えない人もいる。コミュニティを作ってみんなでルール化すれば、主張することができるだろう。

職種別の労働組合は保育士にも当てはまる。福祉保育労という労働組合があるそうだが、現場の保育士は知らない人もいるのではないだろうか。なかなか休みが取れない、給与が低いなど職場に不安のある保育士は加入しても良いと思う。

 

以上、長々と書いたが、同一労働同一賃金に関しては、まずはできるところから実現していくべきだと思う。その例として、保育士とバス運転手を挙げたが、他にもあると思う。どちらも規制産業なので、ある意味で国が問題意識を強く持って対応すれば容易に実現できる。逆に言えば、今の保育士の待遇の悪さやバス運転手の環境の悪さは政府、国の責任であると言える。一刻も早い改善を望む。