清原元プロ野球選手や元C-C-Bの田口容疑者につづき、元歌のお兄さんまでもが覚せい剤所持などの容疑で逮捕された。
スポーツ界でも、巨人の選手が野球賭博をしたり、バトミントン世界ランク2位の選手が闇賭博をするなど、不祥事が絶えない。
なぜ人は悪いとわかっていることに手を出してしまうのか。
それは人間が精神的に極めて弱い存在だからだ。
人間は弱い。
それは皆認めるべきだ。
どんな人でも完璧な人はいない。
番長と呼ばれた清原氏はかっこつけていなければならない。歌のお兄さんはいつでも子供達のかっこいいお兄さんでいなければいけない。世界ランク2位の選手はいつでも常に勝たなければいけない。
そんな風に思うのは本人たちではない。世間だ。世間からそう期待される。しかし、彼らも人の子。ずっと世間の理想のままでいることはできない。だから覚せい剤や闇賭博に逃げてしまう。かっこつけてしまう。
人間は弱くて良い。だから協力し合う。社会をつくる。
これは縄文時代からそう。一人では生きていけない。
世間というものは残酷なものだ。容易に有名人にレッテルを貼る。この人はこうでなければならない。こうあるべきだ。
それがいかに本人にとってプレッシャーとなるか。意識するとせずとに関わらず当人にはプレッシャーになる。
結果、覚せい剤に走る。闇賭博に走る。
覚せい剤や闇賭博で他人を批判する前に、自分自身に問いかけてみたい。あなたは他人をレッテル貼りしていないか。
白井健三なら床のひねりでは世界一などと思ってはいないだろうか。
全盛期の岩瀬なら必ず抑えると思ってはいないだろうか。
男性は心も体も強くなければいけないと思ってはいないだろうか。
人間は弱い。
失敗する時もあるし理想と違う時もある。
その全てを受け入れていきたい。