とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。

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今の時代、フリーランスになんかなるべきじゃない

最近、組織に属さずフリーで生活している人多いですよね。最近はアフェリエイトや、クラウドソーシング、noteなどで稼げるようになってきています。

 

今回私がこの記事を書こうと思ったのは、そこそこ有名なブロガーらしい八木さんという方が「新卒フリーランス」としてやっていくそうだということを知ったからです。

完全に有名ブログへの便乗記事です。

 

八木さんの記事に対して、別の方が、「会社という組織を利用しないのはもったいない」なんて言っています。

こちらの記事にも便乗させていただきます。

 

私が思うのはフリーランスというのは、極めて自己を律する人じゃないと長続きしないということです。

八木さんはエンジニアじゃないですが、ちょっとエンジニアに的を絞って書いてみたいと思います。

 

実は、私は1月、2月と本業に加えて副業としてRuby on Railsのエンジニアとして働いていました。平日の夜や土日に作業をして月5万円ほどの収入です。ある意味でフリーランスに近い形で働いていました。

この経験から言えるのは、組織に属していないと、スキルを向上させる機会が減ってしまうということ。私が担当していたサービスでは、もともと他のエンジニアがある程度作っていたものに機能を追加したり、新たに作る部分でも、他のエンジニアと協力して作業をすることが多かったのですが、お互い組織に属さず働いているので、あまり高い技術レベルを求められることがありません。むしろ、ソースコードのレビューをしていろいろ指摘すると、開発スケジュールが遅れるがゆえに煙たがれるぐらいです。

プロダクトオーナーも動けば良いといった感じで、あまり質にこだわりはない感じ。

システムとしてのあるべき論、フロントとバックエンドの切り分けなどするという発想もなく、あまり深く考えずに作っていきます。ER図すらまともに描こうとしなかったので、私が作ったぐらいです。正直、システム開発の基本すら疑問符がつく状態でした。

私の例がどのくらい一般的かは知りませんが、エンジニア同士、お互い高めあって行こう、品質をよくして行こうなどという雰囲気はまるでありませんでした。

確かに、お互い組織に属さず働いているので、動けば良い。正直技術はあまりよくわからないからその都度調べてとりあえず実装して動けば良いという感じになるのはやむをえないかもしれません。質が悪くても動くものを作り上げれば良いですし、質が悪ければ、運用コストもかさむので、その分仕事ができておいしい。(よくあるSIの思想)

別に他のエンジニアに技術を教えたところでなんらメリットはないから、特に教えることはしないといった感じなわけです。そもそもあまりスキルがない可能性も高いです。

フリーランスであれば、やはりスキルは自分で身につけていかなければいけない。

個人で優秀なエンジニアと知り合いにならなければわからないことがあった時に聞くことはできません。しかし、会社に属していれば違います。わからないことがあれば先輩エンジニアに聞くことができます。私の会社の場合、テスト駆動開発JavaScript界隈で著名な方が週に1回ほど会社に来てくれて困っていることがあれば相談できる環境にもあります。もちろん、会社がお金を払って来てもらっています。フリーランスであればなかなかそういう人にみっちり教えてもらうということは難しいでしょう。勉強会などで会ったとしても中のソースコードまでみてペアプロしてくれることはないでしょうし、ソースコードのレビューもしてくれないでしょう。会社という資金力のある組織だからこそ、そうした著名で優秀なエンジニアに支援を頼むことができるわけです。個人だとそれがなかなか難しい。

これは、エンジニアに限った話ではないと思います。

どんな職種であれ、フリーランスは孤独です。基本的には他のフリーランスはライバル同士です。スキルアップのために親身になって教えてくれるのは稀でしょう。

同じ組織に属していて、同じ方向を向いている"同士"だからこそスキルを伝達してくれるわけです。

 

次に、スキルの幅です。

フリーランスだと、やはり自分ができる仕事を請け負いがちです。なかなか自分ができない仕事を請け負うのって勇気がいりますよね。もちろん、その勇気がある人であれば、問題ないでしょう。

人は怠惰なもの。どうしても易きに流されてしまいます。慣れたことで解決してしまいます。

組織に属していれば、ここがちょっと変わってきます。私の会社では、「まだまだこのあたりは弱いけど挑戦してみたい」と言えば挑戦させてくれます。できなかったとしても、周りにそのあたりに詳しい人がいれば、教えてもらうこともできます。

フリーランスではなかなかそれができない。納期までに納めなければなりません。稼ぐために、目の前の易くできる仕事ばかりしてしまいがちです。

特に最近は昔と違って一つ一つの技術が深くなってきていますので、一朝一夕で習得できるものでもなくなってきています。だからこそ組織の中でじっくり学ぶ環境は非常に貴重です。フォローしてくれる存在がいるというのも大きいです。

 

最後に、やはり組織に属していた方がそのシステムの深部にまで携わることができるということです。

フリーランスでは一つの機能を仕上げるということはあっても、そのシステムの全体を見ることは少ないでしょうし、パフォーマンスの向上、コアな部分の実装、新たな施策への関わり方など、やはり社員の人と比べて関係が浅くなってしまいます。正直それだとつまらない。そして、期限が終わればまた次の仕事場へという感じになるので、一つのプロダクトに対する思いもない。

システムをみんなで作り育て上げていくというのは、非常にやりがいのあることです。

 

上記は、エンジニアの例で語ったのですが、これは、ライターだとかデザイナーだとかその他の職種にも当てはまることだと思います。

変化の激しい現代において、常に自己を変化させていき、ついていかなければいけない。強いものが生き残るのではなく、変化に適応できた人が生き残るわけです。それはすなわち、日々是精進、日々勉強です。

それは、フリーランスとして一人でやるよりも、チームのみんなで協力して高めあっていく方が圧倒的に良い。誰かの不足を誰かが補うこともできる。そして、それは、同じ組織に属していてお互い同じ方向を向いているからこそより一層凝固なものとなる。

変化の激しい現代だからこそ、私は、組織に所属することの意義があると思います。