地球上であれだけ栄華を誇った恐竜でも、絶滅する。隕石が理由だとか謎は多い。そもそも鳥の祖先は恐竜だから恐竜は鳥という形で進化したという考え方もある。
私は人間もいつか滅びると思っている。
平家物語にこのような一節がある。
「たけき者も遂には滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ」
盛者必衰をうたう平家物語の冒頭。
地球上を我が物顔で占拠する人間。まさしく盛者。
さて、どのように滅びるか。
私は人間は外的な要因ではなく、人間内部の要因によって滅びるのではないかと思っている。
今でもその兆しはある。
例えば男性の中性化、あるいは女性化だ。女性の男性化もある。
以前なら、こうしたことは、社会的には憚られてきた。「男らしくしなさい!」「女らしくしなさい!」という言葉は最たるものだろう。昔の人は個々人の気持ちなどは省みずに男性として生まれてきたなら問答無用で「男らしさ」を求める。
しかし現在では違う。そうした性も認められるようになってきた。
女装をして街に出かける男性も多い。
男性でも可愛いものを身に付けたいという思い。
人間も動物の一種だが、現代ではどんどん男女差を打ち消す方向でことが進んでいる。これは人間の非動物化だ。
非動物化は動物的本能を抑え込むことが優勢になってくる。
例えば、満員電車で女性が近くにいるとむらむらする男性はいるだろう。動物的本能が優勢なら女性に襲いかかる。しかし、人間はそれをしない。理性があるからだ。ここが人間的なところ。動物的本能を抑え込む。社会的にそれが要請されている。
男性の草食化はつまるところ人間の非動物化だ。
しかし、人類が存続するためには動物的行為が必要となる。生き残るの人間は動物的な人になる。しかし、そういう人も社会的要請から非動物化していく可能性は高い。そうしないと人間社会では生きていけないからだ。こうしてどんどん動物的な人間が減少していく。
そこに一夫一妻制とい強力な制限がかかる。動物的な男性が数多の女性との子供を産むことのできる社会であれば良いかもしれない。それを社会的に許されている国は先進国では多くない。人間が生むことのできる数には限りがある。
このことに早く気づいて方向転換できる国が生き残っていき、そうではない部族や国は滅んでいく。
特に日本はこういう本質的な発言をする政治家は世間からこっぴどく叩かれるので方向転換に時間がかかる可能性が高い。
結果、滅びる。
そんなことを考えた聖なる夜。