とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。


東大もとうとう男女差別を。

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日本の誇る最高学府のトップとして長年君臨し続ける東大。

今年から、推薦入試を行うそうです。ちなみに締め切りは明日まで!

 

そんなわけで、今日は東大の推薦入試の話。これまで東大は推薦入試は行っておらず、もっぱらセンター試験と二次試験の筆記試験のみ。学力一本勝負ですね。分かりやすい。学力のみで測るというのは非常に公平な制度です。

 

ところが、今年から推薦入試。

東大の推薦入試には色々な物議があると思いますが、私が個人的にもっとも問題だと考えているのは、高校が推薦することができる人数。それがこれ。

学校長が本学に推薦できる人数は,上記の要件のすべてに該当する男女各1人までとします。
男女いずれかのみが在学する学校においては,推薦できる人数は1人となります。 

 平成28年度推薦入試学生募集要項をみると、こんなことが書かれているわけですね!これはもう女性差別撤廃をめざすフェミニストの方は怒り心頭なのではないでしょうか?こんな男女不平等あってたまりませんよね!

マスメディアではこの点を問題視しているところは少ないですが、私はこうした男女不平等を教育機関が、しかも最高学府が、さらに最高学府でもその中のトップである東大がなんの問題も感じずにこのような募集要項を書いていることは、大問題です。

 

よくよく考えてみてください。高校によって男女比なんてバラバラなんですよ。男子しかいない高校もあれば、女子しかいない高校もある。男女比が1:1とは限らない。そんななかで男女各1人しか推薦できないということは、高校によって男女双方に不公平が生じます。もし仮に男性が1人であとすべて女子である高校ならば、その男性が推薦するにたる人物であれば100%選ばれます。しかし、女子の方は、推薦するにたる人物であったとしても選ばれない人が出てきます。学校によっては逆もありえます。

私は男女一人ずつとかではなく、もうはっきりと性別問わず一人のみ!とすれば良いと思います。それを行うのに何の問題もないでしょう。もし推薦の応募者が少ないというのであれば、2人にしても良いかもしれません。ですが、男女一人ずつにする必要は全くありません。

東大はどうしてしまったのでしょうか?

世界の大学ランキングで43位と激落ちした焦りなのでしょうか?

秋入学の議論もしておきながらやっぱりやーめたという右往左往と言い、近年の東大は周りの評価を気にしすぎて地に足の着いた大学運営ができていないように思います。

 

そして、この男女一人という条件の裏には、東大の思惑が見え隠れしている気がしてなりません。東大は、総合大学ながら、圧倒的に女性の割合が少ないです。私の記憶によれば、女性は17%ぐらいだったと思います。文系も含めてこの数字ですから、いわんや理系をやです。その結果、女性研究者の数が少なくなってしまう。それを少しでも是正するために、推薦で少しでも多く女性をとろうという魂胆が透けて見えます。

この一言に尽きます。

 

小っちゃいな!東大!

 

以上!

 

もしそういう意図じゃないというのならば、今からでも遅くないので、募集要項を見直し、男女問わず各高校1人という風にすべきです。もう一度募集しなおすのもありでしょう。一般入試のように日程に余裕が無いわけでもないですし。

これが東大の凋落の始まりにならないことを一卒業生として切実に願っています。