とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。


引っ越しの見積もりをした話

引っ越しの見積もりをとった。

東京に出てきてから、何回か引っ越しをしているが、会社指定の業者だったりして、自分で見積もりをとったのは2回目だ。

 

基本的な流れとしては、まず数社に一括で見積もりをとれるサイトから見積もりをお願いすることから始める。

このときに、家財の入力をするのだが、基本的には、その後電話がかかってきて再度尋ねられる。つまり、数社と同じだけ家財を伝えなければいけない。意外と面倒だ。

一括見積をとったのが夜であれば、翌日は電話がかかりっぱなしになる。

中には、営業が実際に出向いて見積もりをとる業者もある。

 

私が引っ越しの際重視するのは、ずばり金額と人間性だ。引っ越しというのはある意味共同作業。一緒に仕事をしたくない人には頼まない。

もちろん、電話に出る人は実作業者とは違うのだが、少なくとも電話で会話した人と波長が合わなければ、お願いはしない。

 

今回、単身の引っ越しの見積もりということで、価格帯は1万円台を見ていた。(日によって変わってくるが)

まず、知人の知り合いということで電話を掛けた赤帽。13000円。

会話したがちょっと苦手だなと思ったので知人の紹介で電話をかけたものの、お断りした。正直、段ボールもくれないし、電話口でも横柄だったので波長が合わないと感じた。

 

その他、引っ越し料金の値引きには、いくつかのパターンがある。

一つは、他のサービスに加入してくれるなら値引きするよというパターン。

以前引っ越ししたときは、インターネットに加入すれば安くなるというキャンペーンで5000円ぐらいで引っ越しした。当時はまだ今ほどWiMAXなどの無線が栄えてなかったので、優先でインターネットを引くのが一般的だった。そのため、インターネットは無駄にはならないため、お願いをした。

 

今回、ある業者で紹介されたのはウォーターサーバ。どこかの怪しげな会社のウォーターサーバを2年間契約すればお安くするよというもの。当日支払いは3000円で済むという。しかし、12リットル×2を毎月送られてくる上、キャンセルできるのは1回まで。2回キャンセルするとウォーターサーバ代がかかることになる。正直、1か月12リットルも飲料水として水を消費しないと判断。特に冬場はそこまで必要としない。加えてウォーターサーバの電気代も月800円ほどだという。これは電気代もばかにならない。一人暮らしの1か月の電気代は大体5000円も行かないだろう。エアコンの不要な春や秋では3000円ぐらいだと思われる。月800円というのは意外に馬鹿にならない。引っ越しの当日払いは安いものの、トータルで見ると高くつくと考え、お断りした。

 

電話で見積もりする場合は、あまり交渉の余地はない。大抵向こうから金額を提示して終わり。1回ぐらいは値下げしてくれる場合もあるが、あまり安くはならない。17000円から2万円台といったところか。電話での見積もりの場合はあまり誠意を感じなかったので、最終的にはお断りした。

 

最後、実際に訪問して見積もりのパターン。

この場合は、家財道具を見ているので、一番正確な見積もりがでやすい。今回は、とある大手の引っ越し会社の営業さんが訪問してくれた。

正直、大手ということで、それなりの安心感はある。ただ、高い。

最初提示されたのは31000円。正直これではお受けできない。どのくらいだったら即決できますかと聞かれたので、1万円と答えた。

その後、私と営業さん、そして営業さんとその上司が電話をして価格のすり合せのフェイズに入った。営業さんが上司に私が1万円台を希望していることを伝えると、「ばかやろう。1万円でやってくれるところがあるわけねーじゃねーか。業者名聞いたのか?」「13000円だと追加料金とられるに決まってるだろうが。」「ちゃんと交渉しろよ」などと電話口から上司の声が私にも漏れ聞こえる・・・。

上司怖い。。営業さんは、今年大阪から上京してきた新人で、良い感じの人だったのですが、上司怖い。怖いよ上司。

やっぱり引っ越し業者って結構体育会系なんですね。その営業さんも部活で鍛えられてそうな青年でした。

 

引っ越しの料金を考えると、

積み込みに30分、荷物の移動に40分、積み下ろしに15分と考えると、85分。

人件費は正社員が作業員なら1時間あたり4000円/人ぐらいだろうか。(もちろん、実作業者に支払われる金額はもっと安い。引っ越しはたいてい二人で行われるので、85分なら、11000円。トラックの費用なども考えると、プラスアルファ。加えて営業所やその前の引っ越し場所から移動する時間も考慮すると、14000円ぐらいが引っ越しにかかる費用であろう。ざっくりだが。

そこに利益としていくらか上乗せした金額が提示される。

今回、新人の営業さんが提示してくれた金額は、私が頭の中でざっくり計算したこの金額に非常に近いものであった。提示された金額を見たとき、これ以上の値引きはないんじゃないかと思った。大手にしてはかなり安い値段でなかろうか。正直、新人営業さんが上司に詰められているのを見ているのもつらいし、頑張ってくれているのも分かるので、結局お願いすることにした。

ただ、当初提示された30000円から比べれば、1万円以上は安くしてくれた金額。30000円という値段がいかにぼったくっているかが分かる。もちろん、日によっては繁忙日で、この日しかダメっていう場合もあるけれども、単身引っ越しで、冷蔵庫や洗濯機もない引っ越しで30000円はさすがに払えない。

 

あまり利益が出ないかもしれないが、その日は休日にもかかわらずあまり仕事が入っていない日らしく、薄利でも仕事が欲しいのだという。確かに、人件費を考えると、利益がゼロでも、キャッシュとして入ってくるのであれば、人件費が払える。会社にとって利益が有る無しよりは、きちんと払うべきものが払えるということの方が大事なのだということだろう。そういう意味では、多少の赤字の仕事も、単純に「赤字だからやらなければいい」という風にはならないのだろう。ちょっと勉強になった。

 

もしかしたらまだまだ安くしてくれるのかもしれないが、それなりに納得した金額で引っ越し業者を選ぶことができた。