私は本を読むのが好きだ。ただ、読むのが遅いので、月に4~5冊が平均。
ちなみに4月は7冊ぐらい読んで、その反動か5月は2冊しか読んでいない。
今読み進めているのが鈴木大介氏の「最貧困女子」だ。
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この分野に興味を持ち始めたのは、まぎれもない。とあるはてなブログだ。
このブログの著者は偶々私のFacebookの友達となっていた人だったのだが、衝撃を受けた。その影響で、普段は1日に最大1記事までしか書いていない私が2記事目も書いてしまったほどだ。
ブログ「プロセスレコード」の最初の記事に衝撃を受けました - とあるSEの思考を探る
この記事で鈴木大介氏の本が紹介されていたので、さっそく購入したわけだ。ちなみに、この本を読む前に、「家のない少女たち」という本も読んでいる。
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「最貧困女子」は鈴木大介氏の著書では2冊目だ。
なお、鈴木大介氏と同姓同名のプロの将棋棋士がいて、やたらと振り飛車の書籍がヒットするので間違ないでほしい。ちなみに私は振り飛車は苦手だ。
実は、私が、普段暮らしている社会では出会うことが少ない人がいるなと思ったのはここ数年である。
そのきっかけだが、私もこの年になって、業者が提供してくれる出会いの場に足を運んだ時のことだ。いわゆる、カップリングパーティーだとか、街コンだとか、婚活のための集まりをイメージしてもらえばいい。
そうした集まりでは、男女がほぼ同数集まって、かわるがわる会話をする。数分会話して次、というのが大抵お決まりのパターンだ。1分ということもある。
その中には、保育士、看護師、医者、会社員、派遣社員、さまざまな職種の方がいるが、中には、家事手伝い、いわゆる無職という方もいる。
それはそれで構わないのだが、そうした女性と会話をしていると、「あれ?この人日本語があまり自由でないな」とか、「少し頭の回転が遅いな」と思うことがままある。
最初は、最近日本に来たばかりの帰国子女なのかと思ったほどだ。私が普段会社や大学やサークルの同期と会話しているスピードと比べて明らかに遅い。
たとえばこんな感じだ。
私「家事手伝いなんですね!得意料理はなんですか?」
女性「・・・あ、はい、あまり料理しないので」
私「あ、じゃあ作るときはどういうのを作るんですか?」
女性「・・・たまごやきとかお味噌汁とか・・・」
家事手伝いと書いておきながら料理はあまりしない、つくってもたまごやきとか味噌汁って私でもできる・・・。この人恋人や結婚相手見つけに来てるんじゃないのか。そもそも、無職で実家暮らしで料理もろくにやってないって、どういう環境なのだろう。無職ってことは、夫の扶養家族になるわけで、せめて料理を作るというのは一般的には常識なのではないだろうか。共働きというならまだしも。
そういうことを頭でめぐらせてしまう。おそらく、彼女は、そういうところまで頭が回っていないのだろう。もしかしたら、少し知的障害があるのかもしれない。
鈴木大介氏の本にも知的障害の女性が親に虐待されたり、性的暴力を振るわれて家出をして、セックスワーカーとなったりといった人物が多く出てくる。
まともに学校にも行っていない。福祉も行き届かない人たちは現実にいる。
こうした人々は普段私が生活している中ではめったにというか、まったく関わることはない。
不平等な世の中だけど、不平等を乗り越えて頑張れ!と言えるレベルを通り越した不平等。
社会保障費が膨らむ中で、こうした家出少年、家出少女たちにはなかなか支援の手は回ってこない。いや、むしろ、彼、彼女らにあった公的な支援が無いからこそ、一度施設に入ってもまた逃げ出してしまう。
壮絶な世界。
是非一読していただきたい。
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