さて、崎津集落を後にして、次は、大江教会です。
大江教会は、崎津教会よりも前に建てられた教会ですが、どちらも鉄川与助さんという方の設計です。長崎をはじめ、九州には、鉄川与助さんの作品が多くあります。
崎津教会と違い、山の上にあります。
大江教会の近くには、養豚場があり、ロザリオポークと呼ばれているそうです。私のお財布の関係で食べれなかったのが残念!
大江教会のすぐ隣には、このようなお墓があります。崎津集落にもあったのですが、天草にはこのようにお墓と十字架が組み合わさった墓碑がよくみられます。
他人のお墓ですが少々、失礼いたします。。
そして最後は天草ロザリオ館。ここは、大江教会のすぐ下にあります。
ここでは、天草のキリスト教にまつわる歴史がなんと3D映像で見ることができます!最先端の技術を導入するのはやはり江戸時代から変わらない文化なのでしょうか。
天草ロザリオ館では、隠し部屋という、江戸時代禁教の中、隠れてお祈りをする部屋を見ることができます。これは、当時使っていたものを移設してそのまま展示してあるそうです。
また、「経消しの壺」と呼ばれる壺も展示されています。
経消しの壺とは、死者を弔う際、江戸時代には仏教で弔わなければならなかったので、お坊さんがお経を唱えている隣の部屋で、そのお経を取り消す文言を唱え、キリスト教として弔うようにしたものだそうです。
禁教の時代、キリスト教徒の方々には想像を絶する苦労があったことが想像されます。
ロザリオ館を後にする際には、職員の方が手を振ってお見送りしてくれました。そういえば、コレジヨ館でもそうだったような・・・。
どうやら天草では、ふるふるキャンペーン(名称違うかも)なるものをやっているそうで、本当に観光に力を入れているのが分かります。
さて、ここからは少し天草の雑学を。
漁業
天草は四方が海に囲まれた島です。西は東シナ海、北は有明海、南は不知火海と荒々しい外洋から、比較的穏やかな内海まで、そこに生息する様々な魚介類が取れます。
そして、天草は思った以上に山です。山、ということは当然清流もあります。なんと鮎もとれるそうです。
格闘家の武蔵さんもよく訪れてつりをしているのだとか。
川。バスの中から取ったのでピンボケが激しいのはご容赦。
農業
訪れたのは4月末ですが、天草はすでに田植えが始まっています。
気候的には二期作もできるそうですが、減反政策で、それは行っていないようです。ただ、時期をずらして、早期米、晩稲と分けて作っているようです。
また、一部では二毛作が行われています。二毛作と言えば、米の裏作でよく作られる作物は麦ですが、天草ではなんとレタス!米を作った土地で次にレタスを作るんですね。。意外!
産業
産業があまりないという天草ですが、陶石がたくさんとれるそうです。日本の8割のシェアを誇るのだとか。有田焼や瀬戸焼、九谷焼といった陶器の多くに天草の陶石が使われているそうです。
陶石の色によって価格も違うそうで、白色が一番高いのだとか。
以上、天草のレポートでした!
天草は、本当に自然豊かな良い所です。観光名所もたくさんあります。海の魚、川魚だけでなく、肉もおいしいです。
洋角湾に浮かぶコテージで仲間と過ごすというのも楽しいと思います。
天草を後にした私は長崎に戻り、50分ほど長崎の友人と語り合い、再び長崎空港から東京に戻りましたとさ。
おしまい。
最後までお読みいただき、本当に有難うございました。またのお越しをお待ちしております。
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