とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。


読書嫌いな私が本を好きなったわけ

f:id:smartenergy:20150412212718j:plain

英語、数学、化学、物理、国語。

これは、東大の二次試験で私が受験した科目です。センター試験も含めれば、これに日本史Bが加わります。

実世界ではほとんど役に立たない大学受験の科目。

ですが、私にとって一つ大きな役目を果たした科目があります。

それは、

国語。

特に現代文です。

高校時代の私は、きわめて読書が嫌いでした。今は月に数冊読みますが、高校時代はほとんど読みませんでした。というか読めませんでした。

私の高校は長期休暇になると課題図書を出すのですが、一応買うものの、ほとんどが未読のまま積読。かろうじて塩狩峠だけは7割ぐらい読み進めましたが、読了できず。。

はたまた、現代文の成績ときたら。。
受験生なら必ず通る道、センター試験ですが、私は、センター試験対策の某K塾のマーク模試で90点台を叩き出しました。
90点といえば良い点数と思われるかもしれませんが、センターの国語は200点満点ですからね。
5割も到達していないわけですよ。
私の高校なら、100点越えは当たりまえ。理系の人でも120点ぐらいはとります。それが90点台・・・。しかも東大を目指しているのに。。東大を目指すなら、総合で900点中、800点以上は欲しい。国語だけでアウトですよorz...

そんな点数を叩き出してしまった私は、そこから現代文を猛勉強。
決める!センター現代文なる参考書を参考に、過去問をすべてやりきりました。この苦労は端折るとして、本番では、なんと


170点ぐらい

をとりました。(確か現役の時が169点、浪人の時が172点とかだったような・・・)

まあこれで国語で足を引っ張らない程度の点数になりました。。

そうして入った大学。私は当時、その変化に気づいていませんでした。
大学時代は時間がある時代。暇なときにすることといえば、サークル、麻雀、マンガです。
ところが、お金のなかった私は、マンガが買えなかったのです。買ってもすぐ読んじゃうし。そこで、なんとなくがんばって読んでみようと思ったのが小説。ブックオフで安く買えますからね。今は無き桜上水ブックオフで。

地元愛知の森博嗣の小説を選びました。

こともあろうに、「すべてがFになる」。524ページとか無謀すぎます。
しかし、時間をつぶすにはこのぐらい読めないとあかんだろー!と思った記憶があります。

読んでいる途中はそれなりにつらかったものの、なんとか読み終えました。

おお、、この読書嫌いな私が読み切った・・・だと?

大学時代で時間があったというのもありますが、これは高校時代の私からみれば奇跡です。

そして時は流れ大学3年。しばらく本から遠ざかっていた私は、本郷からつつじヶ丘(調布)へバイトに通っていた私は、この移動時間を無駄にしてはいけないとまたまた本を読むことを決意します。

その結果、本っておもしろい!今までにない世界、他人が経験した世界を疑似体験できる!知らなかったことがしれる!

それからというもの、月に7、8冊は読むように。本を読む時間がないというのがストレスになりました。

なぜ私がこんなに本好きになったのかと、今改めて思えば、それは、センター試験の模試の国語で90点台をとったことから始めた現代文の猛勉強だと思います。

読むのはまだまだ遅いものの、読書への抵抗感は全くなくなりました。知らず知らずのうちに、活字に対する抵抗感が無くなっていたのですね。

おそらく、これがなければ、今の生活はできていなかったと思います。
本を読まなければ、政治や経済についての知識も無かっただろうし、そこから政治家を応援しようなんて思わなかっただろうし、そして、そこで一緒にボランティアをした人が立候補して、彼の知人が今の会社につとめていて、話を聞くことができて、今の会社に入ることを決意して・・・。

受験勉強だって、少しは役に立つんですね!