とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。


エイプリルフールだが社会人を1年終えたのでまじめなことを書いてみる

エイプリル―フールですね。

嘘が上手くつける人がうらやましいです。嘘は生きていくうえで必要な技術です。

なぜ子供の頃、親や先生に嘘は良くないよと言われるのでしょうか。単純に、大人が子供に騙されたくないということなんでしょうか?

私なら子供に、「嘘はついても良い。だけど、嘘をつく場面を考えること、絶対にばれないようにすること。」と言うかもしれません。まあ子供ができる予定は全然ないのですけど。

 

さて、社会人になってちょうど1年がたちました。2年目の初日は、家でゆっくりと起き、髪を切りに行き、カフェで勉強ののち、巨人×中日戦をテレビ観戦するという充実した一日を送っておりました。はい。

年休取りました。

1年前だったら考えられない日に休みました。平日に休むと、休日に休むよりも疲れが取れる気がするのは私だけ・・・?

 

入社して1年がおわるということで、職場で中間報告会なるものが行われました。

やはり会社員。学生時代とは違います。思っていた会社ともやはり違います。

報告会では、その当たりも含めて発表させていただきました。

いろいろしゃべったあと、最後のまとめはこちら。(一部当たり障りのない程度に編集しています)

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私は、職場に配属されてから、さほど仕事もらわなかったんです。結構やることのない時もたくさんありました。

最初にもらったスポット的な仕事を終えた後、先輩に、今後の私の動き方も決めないといけないですね。と言ってみました。その後も3週間に一度ぐらい言っていたのですが、とくに反応なし。この先輩は部下が何をやっているのかとか全然気にならないのだろうかとだんだんイライラしてきたんです。

まあそれでもさほどやることないし、やることと言えば、興味のあることを勉強することぐらいです。基本Java使いなので、JavaExcelファイルを扱うPOIというライブラリや、jQueryといったJavaScriptのライブラリを使ってみたり。。

また、何か仕事をもらったときでも、大抵時間が余るので、OSGiといったフレームワークを使うというので、自由に使えるLinuxボードがあったので、そこにFeilix(OSGiフレームワークの一つ)インストールして、色々作ってみたり。

あとは、WebSocketというサーバ側からpushでできるような通信形式の実装を少し勉強してみたり。

とにかく、面白いなと思ったものは色々触ってみていました。時間があったので。

まあでも結局作りたいものが無いので、それまでなんですよね。やはり新しいことを学ぶときってそれなりに苦痛を伴うので・・・。

それでやっぱり思ったんです。作らなきゃいけないものを作らなければ駄目なんだと。やはり遊びで携わっている程度じゃ駄目なんだと。

正直、今の場所ではそれができない。やはり、開発現場で働かないとダメなんだって思ったわけです。先輩社員に言ってもそれは無理なので、昨年末に部長にも直接言いました。

今回の中間報告は、部長より上の役職の方々にアピールする機会でもあるので、そのあたりの自分の思いを語りました。部長も、ぶっちゃけて発表して良いよと言うので。結構言ったら怒られそうなこともスライドに盛り込んだ気がしますが会社で出世しようとか思ってないので、どんどん言えます。

 

うちの会社はそれなりに歴史もあって人数も多いのでいわゆる大企業病と言われるものに冒されているんじゃないかなと思う時があります。だらだらとした会議、仕事をしているのか分からない残業、やたら遅いクラウドサービス、開発環境も旧態依然の非効率。

私はもっと危機感を持った方が良いと思います。おそらく、それなりに上の人は危機感を持ってるんじゃないかと思います。部長の少し上の役職についていた方も「ヤバいよ」って言ってました。ヤバいんですよ。ほんとに。

かといって私に良いアイデアはないんですけど。

もっと、私達若手も危機感を持たないといけないと思います。今は目の前の仕事で手一杯かもしれませんが、10年後、ICT業界がどうなっているかイメージできますか?

わたしはできません。イメージできないながらも、その時に必要となっているであろう技術を今のうちにしっかりと身に着けておかなければならないと思っています。

私の部署はマネジメントする立場の人が多いですが、ベースは開発技術。しっかりとシステムの中身が分かって、それをもとに設計できて、実装できて、テストできて。私はまずはそこをしっかりと取り組みたいと思ったわけです。それをしないと、旧態依然とした開発現場をどう改善するかも分かりません。大事なのは“現場”だと思います。ある程度ITゼネコンの上の方にくる会社だと、それを疎かにする人が多いです。うちの会社は、役員がお客さんの所にすらあまり行かなくなっているというのを引退した大学の先輩から聞きました。やっぱり現場100回が大事です。

なので、そのあたりの思いを語りました。

すると、中には、「焦ってるんじゃないの?焦らなくてもいいよ」というお言葉も。

自分としては焦ってるとはちっとも思っていません。どんどん技術を身に着けていきたい、もっと速くたくさん身に着けたいというのは、一つは自分が技術好きだから。そしてもう一つは、会社としても若手をどんどん成長させないと、会社の命も短くなってしまうおそれがあるから。

おそらく、うちのかいしゃはある意味ゆるいので、人材の成長速度は遅いと思います。例えばワークスアプリケーションズとか、フューチャーアーキテクトとか、アクセンチュアとかそういった企業と比較したら、人材の成長速度は遅い。

特に若い人は、頭もまだまだ衰えていないし、体力もある。いつ力をつけるんですか?今でしょ!(古い)

どんどん若手にギリギリまで負荷をかけて力をつけさせる。10年後、どのような商売をしているかわからない中で、目下確実にやらなければいけないことは、これだと思います。

そもそも、50代の方に「焦らなくても大丈夫だから」と言われても全然説得力がありません。25年前は今ほどスピードは速くありませんでした。25年前と言えば、バブルがはじける直前。Windows95すら発売されていない時期なんですよ!

その当時に若いころを生きた方々にそんなことを言われても、「今はもっともっとスピードが速くなってる!だからあなたたちの速度で物事を考えていたら遅いんだ!」と思わざるを得ません。もしかしたら、結果的には彼らの速度でも良いのかもしれません。だけれども、安全側に倒すのであれば、どんどん若手に力をつけさせる。それは少しでも早い方が良い。それは間違っていないと確信しています。

 

そして一刻も早く次なる商売を考えなければいけないと思っていますが、それがまだ見つかっていません。。私の硬い頭じゃ無理なんかな。

うちの会社はなまじSI(システムインテグレーション)で儲けてきたがゆえに、そこから脱却するのは時間がかかりそうなのがまた心配の種です。

 

発表の最後では、以前にもブログで紹介した矢野和男さんの「データの見えざる手」を紹介しつつ、「自分たちの製品を使ってるひといないでしょう?自分たちで使って確かめてみないとより良いものは生まれませんよ!身内何人かが使ってみてヒアリングして改善する、これマーケティングではごく普通のことだと思います!」と言って発表を終えました。

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なんかもうケンカ売ってますね…。ある意味で“闘い”ですが、私はあまり闘うのが得意じゃないんで疲れます。発表の1週間前ぐらいからブルーでした。発表に向けて自分のテンションを調整するのもなかなか難しいんですよね。。