とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。


就活で冷遇されていると言われる女性が就職で優位になるための方法

今年の就活は、昨年よりも3か月遅くなって3月から解禁になりました。もちろん、これは主に経団連に属する企業の話なので、経団連に属さない企業や、経団連に属していても、P&Gのような会社はすでに採用活動を始めていますが、本格的な戦いはこれからと言っていいでしょう。

そんな中、カリスマ転職代理人として知られる海老原氏がこんな記事を書いてました。


面接官が「女子のほうが優秀」と感じるワケ | 雇用のカリスマが教える会社の「裏側」 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

 

しかし、カリスマ転職代理人って胡散臭いですね。カリスマって言葉も死語に近いんじゃ・・・。

そんなことはさておき、海老原氏は面接官が女性のほうが優秀と感じるものの、男性に下駄をはかせて男性を優先的に採用する企業が(特に人気企業では)多いとしています。

この海老原氏の主張にはいくつかおかしな点があります。例えば、

「仕事をする力に関しては、本来、性差などあるわけありません。」

という一文。私は、ロジカルが問われるビジネスの世界では、やはり論理的思考力に強い男性の方が、優位であると思います。また、仕事には中には体力的にきついものも多いです。例えば、記者。寒い中外で待機しなくてはいけなかったり、国会が深夜に及んでも国会にはりついて取材をしなければなりません。納期のある仕事では、納期直前には寝る暇も惜しんで仕事をしなければならない場面も多いでしょう。こうした体力勝負はやはり男性の方が有利です。そして、つきつめることができるのも男性でしょう。仕事には、各々の得意分野を生かしていく必要があります。男性は好きなものにはとことん突き詰める。例えば、東大生が男ばかり(男が8割以上)なのも、とことん勉強をつきつめるのが男が多いからでしょう。医者にせよ弁護士にせよ、研究者にせよ、こうしたつきつめないと職に就けない職業には男性が圧倒的に多いです。

従って、やっぱり同じ土俵で戦ったら男性の方が有利なのです。

では、なぜ面接官が女性志望者のほうが優秀と感じるのか。

それは、女性の本能によるものだと思います。人間は、動物では珍しく、女性が着飾ります。動物のオスがなぜ美しく着飾っているのか、なぜ人間はそうでなくなったのかについては、このヤフー知恵袋が詳しいです。女性が男性から選んでもらうために女性らしく振舞い、化粧をし、容姿に気を遣う。そして、女性は根っからの女優であると言われるように、自分を良く見せるのが男性よりも圧倒的に上手い!これは女として生きていくうえで必然的に身に着けられるものでしょう。

逆に男性は、昔は獲物を捕らえたり、現在ではお金を稼いだりと実力で生きていく生き物です。見てくれよりも実力で勝負します。その為、入社試験の面接という短時間で見定められるのを得意としません。

結果的に女性の方が優秀に感じられるのです。海老原氏もいう様に、「優秀に感じる」のです。「評価が高い」のです。それは実力があることを直接に意味しません。

海老原氏もそれは分かっているのです。だからこそ、「女性が優秀だ」とは断言していません。「女子の方が優秀だという印象を持つ」や「女子が優秀と語る採用者」といった書き方になっています。おそらく、昨今の風潮から言って、こうした、女性が冷遇されているという記事を書いた方が仕事になると考えたからだと思います。

 

さて、今回の記事のメインテーマは女性が就職で優位になるための方法です。ロジカルに考えていきましょう。

まず、男性女性問わず、人手不足な業界はどこかを考えます。ちょっとぐぐってみたら、例えば建築業界。人手不足で工事遅延と言った記事が見つかりました。土木業界でも人手不足で復興が進まない、東京五輪に向けた工事があるが人手がないなど言われます。他にもIT業界。マイナンバー対応、東京五輪に向けたIT人材の需要が高まっていて、人手が見つかりません。私が最近関わったプロジェクトでもプログラマーが国内で見つからず、オフショアに頼んだというパートナー企業さんがいました。さらに、例えば東京大学では電気系が不人気である一方、企業は、制御系のスキルをもつ優秀な人材を求めているので、こうしたところに就職のチャンスがあります。建築業界や土木業界は体力仕事なので雇われにくいかもしれません。しかし、IT系(いわゆるSE)や電気や制御系はねらい目です。もし、女性が冷遇されているというのであれば、東大に入って電気系や機械系に進学するなどすればいいでしょう。東大の電気系や機械系出身の人材を欲しがる企業は紛れもなく理系の企業でこれまでは男ばかりの企業でしたが、昨今の女性登用政策で、女性の管理職を増やしたり、女性社員の数を増やす社会的要請があるので、こうした女性は採用されやすいでしょう。もし、残り一人、性別の違い以外に全く同じ能力をもつ人材を採用するのだとしたら迷わず女性を選ぶことになると思います。是非、東大の電気や機械に進んでください。東大じゃなくてもいいと思いますが、旧帝大早慶だと採用されやすいと思います。

学歴フィルターは確実に存在します。それはそうでしょう。やはり入るのが難しい大学であれば、それだけ努力して入ってきているでしょうから、努力ができる人だといえるし、そもそも、知識やスキルがあるからその学科を卒業できたわけですし、そこの最低限の保証があるのですから、女性の方で就職で優位になりたいと思ったら、最低限の学歴は確保しておきましょう。

そして、意外とねらい目はIT系企業です。職種としてはSEと呼ばれる人たちですが、SEといっても幅は広いです。単にHTMLやCSSをやるだけでSEといわれる人もいれば、がっつりJavaで設計するひともSE、さらには、担当業界の業務知識が詳しく、設計に落とすまでの要件を定義する人たちもSEです。上流から下流まで幅広くSEと呼ばれます。(設計はせず、プログラミングをやる人はプログラマーやコーダーと言ったりする)IT業界は今は本当に人手不足なので、多少出来なくても教育でできるようにすればいいと考えているので、プログラミング初心者の女性でも採用します。また、男ばかりの職場ですから、その職場に活気を持たせるために女性を採用する企業もあります。モチベーション採用とも呼ばれたりします。インフラ系であれば、Linuxのコマンドを覚えるだけでもある程度作業はできるので、ロジックを考えたくない人はインフラSEという選択肢もあります。アプリ系SEに比べ、毎回のプロジェクトが単純なので、プログラミングに拒否反応を示す人はインフラSEは意外にお勧めです。確かな技術なので需要もあります。

最後にまとめると、やっぱりねらい目は男性の多い業界です。前述したIT業界に加え、製造業、鉄鋼、非鉄金属といったいわゆる理系企業はねらい目でしょう。

研究をしたいという人は博士課程に進んでも良いかもしれません。バイオ系を除く工学系はやはり女性が少ないです。それなりに学会で発表すれば数少ない女性は注目されるし、大学も女性研究員を求めているので、次のキャリアが進みやすいです。

ここで、女性であることを利用して就職することに嫌悪を感じている人もいるかもしれません。だけれども、女性であることはあなたの特権です。男性が、どれだけかわいくありたい、色仕掛けを使いたいと思ってもできないのです。生まれつき持っているものはどんどん生かしていくべきでしょう。と書いてみましたが、多くの女性はしたたかなので、そんなことは思わないのかもしれませんね。男性の方が得てして生きるのが苦手です。

 

以上、女性が就職で優位になるための方法でした。東大に入れなどというのはもう遅い人もいるかもしれません。もしそうだとするなら、自分の就職への意識が低かったということになります。身から出た錆。就活がなかなかうまくいかないのは誰でもない、自分の責任です。後悔後先に立たず。今年就活の人はいかに自分を取り繕って良く見せるか(騙せるか)を磨きましょう。女性はそれが男性よりもできると思います。まだ大学に入っていない人は、就職が少しでも有利になるような大学を選びましょう。(やることが決まっている人はやりたことができる大学で良いと思いますが。)来年以降が就活の大学生は、人材不足の業界を調べてその業界に役立つ資格を取りましょう。IT系では、基本情報処理技術者試験などをとっておくと有利です。

最後に。仕事は一生すると思いますが、会社は一つではありません。みんながみんなやりたい仕事につけるわけではありません。

人生とは、理想と現実にどう折り合いをつけて生きていくかに他なりません。

生きていくためには、理想を捨て現実解を選ばなければいけないことも多々あります。それが人生というものです。

就職すれば、これまでの親の庇護から離れます。一人で生きていくことになります。その覚悟がある人が就活に成功する人だと思います。

(まあその覚悟が無くても就職できる人はたくさんいますが)