とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。


誰も語らない未婚社会の真実

大学を卒業して、大学院を卒業して、そしてもうすぐ社会人も2年目に入る。ここで圧倒的に突きつけられる現実がある。それは、どうやら私は結婚できそうにないということだ。これまで何人かの女性にはアプローチはしてきた。だが、結果的に最後までいった人はいない。多くは、私の方が疲れてしまう。

先日、知り合いの女性に聞いたら、「女性は毎月のように告白されるのよ。告白された回数なんか数えちゃいないわ」と言われた。もてる女性ならばそうであろう。逆に男性が女性から言い寄られるのは、それほど多くないであろう。

なぜか日本の社会では男女平等と言っておきながら、「男性からアプローチすべきで、女性は待つべきだ」という信仰が根強い。以前、とある政治家の方(女性)から、友人の娘さんを紹介していただいたことがあった。約束したその日は、カフェでかるくデザートとお茶をした。普段はそれほど女性との会話が得意でない私だが、紹介ということもあって、一生懸命会話をしようとした。しかし、その女性は、それとなく答えて、会話は終了。それが何度が繰り返された。私としてはせめて、私が質問したことをそのまま繰り返して聞くということでも良いから、女性も会話を広げて欲しいなと思ったが、結局無理だった。2時間もたたないうちに会話を続けることが苦しくなり、挨拶をして別れた。連絡先は聞いていない。会った日は私の修論発表の前日だったということもあって私はそれなりにやるべきことがあったというのもあり、紹介してくれた方への連絡が少し遅れてしまった。3週間後、ようやく紹介して頂きありがとうございましたという旨、自分には少し合わないようだという旨を伝えた。そこでその政治家の方から言われたのが「連絡先も交換していないの?!男性から行かなきゃだめよ!その娘がどれだけつらい思いをしてると思うの!」と言われた。

私は愕然とした。女性も男性も立場は同じであったはずだ。ならば、女性から連絡先を聞いても良いだろう。別れてからも紹介してくれた方経由に好意や興味がないことを伝えることもできたはずだ。そういった女性からのアプローチは一切ないのになぜか「アプローチは男性からするもの」という思いのもと、一方的に非難される私。まったくもって男性の気持ちは考えられていない発言に、これが日頃から男女平等を説いてる政治家のことなのかと愕然としたのである。2枚舌にもほどがある。

女性が主張する男女平等は、往々にしてそうしたところがある。つまり、男性に不利なことはどうでもいいけど、女性は不利であってはいけない。むしろ優位でなければいけないという考え方だ。

例えば、多くの映画館にはレディースデーが設定されている。中にはメンズデーが設定されている映画館もあるが、現在でもレディースデーだけしか設定されてない映画館も一定数ある。女性は絶対にこの不平等に文句は言わない。一方で男性が文句を言うと、「小さい男だな」と一蹴される。この件に関しては、しばしば、マーケティングの観点からレディースデーを設けた方が利益が上がるからレディースデーを設けているのだと肯定する。

ならば問う。

経済的にメリットがあるのならばそのような不平等は認められていいのかと。

ここで、ある会社の経営者が「私の会社は男性が管理職になった方が利益が出るので女性が管理職になるのは制限する」などと言えば、猛反発を食らうであろう。女性であることで昇進が阻害された、抑圧されたと言うのである。これは明らかに二枚舌である。レディースデーのように自分たちが優遇される施策に対しては男女不平等であっても文句は言わず、管理職には男性を優遇するという施策に対しては反発する。

私は、今の日本は完全に女性優位の社会だと思う。ビジネスの世界ではどこにおいても、女性であると言うだけで注目される。女社長というだけで注目の的だし、理系においては、女性というだけで理系女としてもてはやされる。理系の企業の採用でも、同じ能力の男女がいてどちらかしか採用できないとなれば、女性を選ぶであろう。社会的に女性の登用が叫ばれている時代だ。ただでさえ女性の少ない会社にとっては、同じ能力であれば女性を採用するのはなるほどもっともである。

プライベートでは、男性にお金を払ってもらえる。男性が一生懸命アプローチしても、そんなのは女性から見たら日常茶飯事。その結果、女性の男性に対するリクエストは増大する。そのリクエストに応えられる男性であれば良いが、途中で挫折する男性もいる。そして私にあう男性はなかなかいないわねと結婚はしないままという女性が増える。気づいたら30代も後半。若いころによってきた男性はいなくなってしまい、婚期を逃す。女性は若いと言うだけで価値がある。それを自分自身に価値があるかの如く勘違いし、つけあがる。そして、女性が企業で働くようになって経済力もつけてくると、結婚相手は自分より高収入の方が良いという。前回のブログで指摘した通り、女性勤労者の増加によって男性の所得は減少しているというのに、現実は見えていない。結果、結婚対象者が減ってしまう。

これが未婚社会の真実の断片だと思う。

本当にこういう社会が良いのかどうか、今立ち止まって考えるべきだと思う。