とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。

スポンサードリンク

プロフィールをば

少しばかり、私のプロフィールをば。

 

育ちは愛知県の片田舎。名古屋市内ではありません。濃尾平野

小学校、中学校、高校は公立。

一浪ののち、東京大学理科一類に進学。

そのまま東京大学大学院の工学系研究科に進み、現在は、とあるICT企業にてSEとして働いています。

大学院の頃の研究テーマは、脱化石資源依存社会をめざして、太陽光から水素を生成する研究を行っていました。そう聞くと、パナソニック産総研がやってるような人工光合成(水の分解)を思い浮かべるかもしれませんが、彼らの様な化合物半導体半導体電極として用いた水の分解ではありません。

ざっくりいと、太陽電池に水の電気分解装置を繋げて水を電気分解させて水素と酸素ができるでしょ。ほら簡単に太陽光から水素が生成できた!っていうものです。

そんな簡単なことどこが研究になるのかというと、要するに、なぜ普及しないのかを考えたわけです。水素社会が叫ばれて久しいですが、なぜ水素社会がこないのか。それは水素を作るためにかなりお金がかかるから。いろんな要因があって水素の生成にお金がかかるわけですが、その要因の一つが、水を分解する際の触媒に白金やイリジウムという貴金属を用いているからというのが挙げられます。これをもっと地球上に豊富にある物質で代替できないかというのが私の研究の一つの目的。

注目したのが植物の光合成。植物の光合成では太陽光から水を分解しています。しかもかなり高効率で。しかも、貴金属なんて用いていません。すごいです。

特に、現在の水分解で効率が悪いのは酸素を発生する側。ここは4電子反応で化学反応が水素発生側に比べて複雑。それだけエネルギーを多く必要とします。これをなんと植物は、マンガン系の触媒を用いていとも簡単に行っているんですね。すごい!

私は、この植物の光合成で使われているマンガン系触媒に近い構造である触媒を水熱合成法という方法で合成し、電極触媒として使い評価していました。

この研究は、私の研究室では私が初めて。(もしかしたら最後かも)

研究設備もなく、新しい実験室を立てるところから始め、実験装置も一通り揃え、結果が出るまでに結構時間がかかりました。うちの研究室はそれなりにお金はあったので、さほど高額でない装置(数十万円~百数十万円ぐらい)であれば、購入してもらえました。

やはりゼロから研究を組み立てていくプロセスはそれなりにやりがいもあり、楽しかったのですが、いかんせん、結果は出ない。最初の方は実験をしても失敗ばかり。何度もくじけそうになりました。なにしろ、水熱合成なんてやったことのある経験者はうちの研究者に居ないのですから。。最終的には先生の知り合いの阪大の研究室の方に教えてもらいました。

加えて、私は大学院から研究室が変わったので、4年生から同じ研究室にいる人から見れば不利。結果も出ていない。就職活動に影響が出ないわけはありません。

対した結果もない研究成果を企業に話す苦痛は尋常なものではありません。当初は化学系の企業に行きたかったのですが、化学系の企業はそもそも化学出身者をメインにとる上、狭き門。無理でした。

結果的に推薦で行くことができる今の会社でSEとして働くことになったわけです。

ただ、この結果は後悔はしていません。今の会社に入ったことは良かったと思っています。今まで殆どやったことのないプログラミングも習えました。

しかも、ICT業界は、少なくとも東京オリンピックまでは大丈夫と言われる業界。今後もパソコンのない社会は考えられないでしょう。ただ、単純なコーディングなどは機械に置き換わっていくかもしれませんが、必要な業界であると言えます。

会社への不満はないといえば嘘になりますが、最初のキャリアを積む会社としては良かったと思っています。

パソコンはもともと嫌いではなく、プログラミングも苦手意識はありましたが、学べば大したことないもの。仕事があれば、それなりに楽しくやれています。(ただ、仕事がないこともあるという・・・)

つくづく、やりたいことって本当によく分からないもんだなぁとつくづく思いました。

人にやってみてと言われたことはなるべくやるように気を付けています。