とある元SEの思考を探る

ひょんなことからとあるICT企業ではたらくことになったなんちゃって元SEがしたためるブログ。主に、政治・経済・社会問題・日常の出来事について発信していきます。お読みいただけたら、感動にむせび泣くほど嬉しいです。よろしくお願いします。


遊び方がわからないまま大人になる

この週末は寒さを理由にエネルギー補給以外家から出ず、読書・勉強に勤しんでいました。

ちょうどセンター試験の日でしたので、10年ほど前に想いを馳せながら、ああいつまでたっても学ぶことには変わらないなとしみじみ思っておりました。

奇しくもセンター試験の日は雪が降ることで有名です。私の地元濃尾平野でも寒気が南下してくると若狭湾から流れ込む雪雲が雪を降らせます。地元の人なら伊吹おろしという言葉は古くから聞いてきたはず。雪に慣れていない地域なので、試験会場にたどり着くのも一苦労。今回のセンター試験のことを「まるでハンター試験」と形容した知人の機知はさすがとしか言いようがありません。

 

さて、この歳になってくると、休日に何しようかという問題が持ち上がってきます。というのも、学生時代ならサークル活動などに費やすことができましたが、社会人になってくるとそれもありません。遊びらしい遊びをしてこなかった私は読書をするか勉強をするかぐらいしかやることがないわけです。

少しでもやりたいと思うことは、何かしら糧になること。例えば旅行に行くとしても、楽しいところよりも、何か学べるところに行くことになります。昨年9月に宮古島に行った際も、応用物理学会の分科会のイベントに参加するだけで、海にはまったく入りませんでした。大学教授や企業の人の研究内容を聞き、発電所の見学に行き、普段仕事とはかけ離れた分野なので、非常に疲れたのを覚えています。

 

純粋に楽しむ遊びって何でしょうか?他の人は何をして遊んでいるのでしょうか?

この歳になると遊び方がわからなくなってきます。

だから技術書やAWSにお金を落とすぐらいしかお金を使いません。某製鉄メーカーに勤めている友人が年収500万弱ありながら貯金ができないと言っていました。一人暮らしで寮ならば、たとえ車を持っていたとしても十分貯金ができると思います。何に使っているのでしょうか。

 

子供ができれば子供へ使うのでしょうが、あいにく独り身なので、そのような予定もありません。

昨年は、空前の「データベーススペシャリスト」ブーム、「君の名は」ブームでした。私はデータベーススペシャリストの資格も持ってますし、「君の名は」とも縁があります。

しかし、この変化の激しい現代社会で命からがら生き延びている身としては遊び方がわからない。たまの休日も読書や勉強といった自己研鑽。

ブログ書いている暇あったら外に出て行けというかもしれないでしょう。出て行きたい!ただ寒い。すぐ本屋に入る。

 

前途有望な子供たちに言いたい。

遊び方がわからないまま大人になってはいけません。

「公平性」を担保できない無償というスキーム

大阪市が『平成 29 年度 大阪市プログラミング教育推進事業』の実施にかかる協力事業者の募集要項を公開してネット上ではちょっとした炎上にあっています。

大阪市:平成29年度小学校段階からのプログラミング教育の推進に当たり協力事業者を募集します。 (…>教育委員会事務局>入札・契約のお知らせ)

たしかに募集要項には、

4 事業実施条件等に関する事項について

(1) 経費の負担
ア 事業実施にかかる人件費、消耗品費、教材費(電子機器貸与料含む)、交通費
等のすべての経費は事業者の負担とする。
イ 事業実施に必要な教育委員会所有の機器・環境は、無償で使用可能とする。
ウ 業務を遂行するために必要な経費について、本市は一切の費用を負担しない。

 とあり、確かに大阪市が一切の費用を負担しない旨が明示されています。

インターネット上では、「この世の地獄か」「どういう生き方をするとこんな思考になるのか見てみたい」といった意見が出ているようです。

 

まさしく、昨年話題となった「逃げ恥」でも取り上げられた「やりがい搾取」と言われる募集だ!ということなのでしょう。

ただ、私はそうした個人のやりがい搾取という観点とは少し異なる見方をしています。というのも、この募集が事業者に対するものだということです。 

大阪市が無償にした理由としてはJCASTニュースによると

「事前に数社にこの条件を提示したところ、『無償はいかがなものか』と言われた。ただ、特定の業者との結びつきをなくし、公平性を担保するためにも『無償』という形をとった」

 とのことだそうです。

つまり、大阪市がこれまでもお付き合いのあるICT企業(NやFやHなどのSIerも含まれると思われる)に事前に相談しているということは、今回の無償の募集に応募することで、今後のお付き合いの仕方に影響を与えますよということを意味しているのではないでしょうか。

要は、今後システム発注などの案件があった場合にこうした取り組みに対して考慮しますよと。例えば、プログラミング教育の導入に伴い、新たなパソコンやロボットなどを導入するときにはその実績を鑑みますと。

しかも、今回は「無償」ということで、金額よりも内容で審査することになります。内容は数値化しにくいところですから、特定の業者との結びつきを生み出しやすい土壌であると言えます。

 

さらに、こうした行政の募集というのは通常は一般の目につきにくいということが行政がこうしたストーリーを描きやすくする一因でもあると思います。

こっそりと募集してこっそりと締め切ってこっそりと選ぶ。そのあとのお金のかかる発注の時にはその実績を加味して業者を選定する。

「無償」というのは「公平性」を担保できるようにみえつつも、その実は特定の業者と結びつくことを容易にしやすくするカラクリなのではないでしょうか。

続・玉木聖愛

去る12月25日、東新宿駅からほど近い新宿JAMというライブハウスで玉木聖愛さんが出演するライブを見に行ってきました。

玉木聖愛さんについては、2年近く前の記事で紹介していますが、それ以来、ライブに行こうとおもいつつ、どうしても予定が被ってしまい行けないでいました。

smartenergy.hateblo.jp

23日からの25日の3連休、私はこもって黒い画面と向き合い、せっせとプライベートなpublicリポジトリにcommitを積み続けるという苦行をやっていました。少しは外に出ないといけないと思い、最終日の夜は、東新宿へ。この駅に来たのは就活の時以来でしょうか。

 

ライブハウスは苦手でイケイケなやんちゃな方が多いし喫煙可ですし、今回はワンマンライブではないので、決して上手くもない人のパフォーマンスを見なければいけなく、よっぽどのことがない限り行かないのですが、久しぶりに玉木聖愛さんの歌が聴けると思い、恐る恐る行ってまいりました。

 

生歌を聴くのは2015年3月の日吉以来ですから、1年9ヶ月ぶりです。

歌ったのは私が初めて聴く曲でしたが、バンドでの出演だったので、元気な曲でした。Youtubeや日吉では、366日(HY)や西野カナ阿部真央の曲が多かったので、それとは全くイメージの違う曲です。こういう曲も歌えるのだなと玉木聖愛さんの幅の広さに驚きました。

 

ただ、最も印象に残っているのは、複数いる出演者の中でボーカルとしては圧倒的に格が違ったということです。他のボーカルの方は、バンドの演奏に声がかき消されて何を歌っているのかわからなかったり、伝わってくる感じがあまりしなかったのですが、玉木聖愛さん1人だけは、後ろの方で聞いている私のところまで声が届いて、伝わってくるものがありました。

 

出演が終わった後、本人と少し会話をさせていただくことができたのですが、バンドやダンサーもつき、2年前より体重も10 kgほど減ったそうです。川崎で見た時はすこし体つきが大きく、それが声に乗ってくるのかなと思って見ていて、その時の印象とはだいぶ変わっていたので、そのストイックさに感服しました。

 

こういう世界で勝ち残っていくためにはストイックさは必要不可欠なものです。これはそう遠くない将来にもっと多くの人に知られる存在になるのではないかという確信を持ちました。

 

今は以前所属していた事務所をやめてフリーで活動中で、オーディションも何個か受けているそうです。近々新たな発表があるかもしれません。

 

私が文章で書いてもなかなか伝わらないものがあるので、是非動画などで感じてください。

玉木聖愛 - Google 動画検索

また、2017年3月25日(土)には、ライブがあるそうなので、生で聞きたい方は是非行って見てください。

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